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自衛隊が現実の戦争を怪獣映画と一緒にする

  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 2023年7月1日
  • 読了時間: 2分

更新日:2023年8月5日

 ウクライナの「反転攻勢」は失敗した。

 しかし武器を売って大儲けの人たちにとっては、結果は関係ないだろう。


 ダムの決壊で大勢の被災者が発生した。

 これは状況からすると、いかにもウクライナ軍がやりそうであるが、どうしてもロシア軍がやったことにしたい人は、根拠などなくても構わないようだ。


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 それにしても専門家が滑稽なことを言うとは何なのか。

 「ウクライナ側の反転攻勢に向けた動きを見て、現場の指揮官がちょっとしたパニック状態に陥って、爆破のスイッチを入れてしまった」

 この、テレビで放送された何の根拠も無い憶測というより作り話は、日本の防衛省のシンクタンク的組織「防衛研究所」の防衛政策研究室長の分析だという。

 そのへんの高校生でももう少しマシな分析をするはずで、可笑しいというだけでなく税金返せと言いたいほど。それで笑いながら怒っている人たちがいる。


 それは怪獣映画で自衛隊が時々やらかしていることだ。

 怪獣が迫って来て、焦って思わず。例えば『フランケンシュタイン対地底怪獣バラゴン』(1965年・東宝他日米合作。監督本多猪四郎・特技円谷英二・音楽伊福部昭は『ゴジラ』と同じ)で、慌てて発砲した隊員たちに後から指揮官が「誰が撃てと言った」と怒る。

 しかし、現実の戦争と怪獣映画を一緒にする人が防衛研究所・防衛政策研究室長をしているとは、日本はどうなっているのだろう。

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