結果が出ないと無駄な努力だったと言いたがる日本人
- 井上靜

- 2023年5月16日
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マイナンバーカードの強要で国民皆保険が崩壊するかもしれない。
この危惧に対して、もともと国民皆保険なんて贅沢なことだったから仕方ないと諦める人がでるだろうと予想されている。
前に郵政民営化の害毒の話題をした。
これについても、今すっかり悪化してしまった郵便事情に対して、もともとあんなに便利な配達が不自然だったと言う人がいる。努力して実現したことを否定し、なんでもいい現状追認になる。
英国の医療制度についても同じ。
誰でも料金の心配なく安心して医療を受けられる制度だが、うまく回っておらず困難があるけど、その問題とは関係なく、とにかく安心だからと怠けてしまい「英国病」になったのだと言って否定したがる。他の原因はいくらでも指摘されているのに。
「ソ連崩壊」の時も、そうだった。
冷戦や原発事故などの問題ではなく「すべての国民が平等で、福祉が充実して医療は無料で、科学が発展して宇宙開発も…なんて元から無理な理想だった」と日本人は言っていた。
そう何にでも言いたがる癖が日本人にはある。

受験勉強や部活動で努力しても結果が出ないことがある。
そこへ、努力せずテレビやマンガばっかりの人が大悦びで、土台無理なことだったと言って嘲る。こんな人たちが日本人の主流になってきた。
これでは衰退して当然のことだ。昔からのことだろうか。そんなことは無いはずだ。



本朝は「通俗道徳」と「公正世界仮説」、つまり”結果が出ないとすれば努力が足りない””努力が足りていれば結果が出ないなんてことはあり得ない”が瀰漫しているので、「結果が出ないと無駄な努力」という見立てにはなり難そうなものです。
そうでないのは、こうした発想の核よりも「気に入らない奴らを馬鹿にしたい」という俗情の方が強いからでしょうね。要するに、「結果が出ないと無駄な努力」という刃を政府自民党やら維新やら経団連企業幹部やらに突き付けることはないわけで。
真面目でまともなものを腐し無能で邪悪なものを批判しないなら、そりゃあ衰退もするし統一自民党や経団連、米帝の養分、鉄砲玉にもされるでしょうよ。