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渡辺恒雄が死んで困った

  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 2024年12月21日
  • 読了時間: 3分

 困ったことになった。

 読売新聞の勧誘が来るたびに「ナベツネが居なくなったら、また取ってやるよ」と言って追い返してきたのに。



 「たかが選手」

 とプロ野球のオーナーとして放言したことでも知られる。もともと関心がなかったけれど、商売として関わるようになったら、それで話題になる言動をするようになったわけだ。

 それを言ったら、堤義明も同じだった。

 しかし、経営者として影響力があるから媚びる選手もいた。原辰徳とか、他のチームで打倒読売の執念を燃やした星野仙一とか。他のことでも、そういう人間性であることを示すことが多い人たちであった。


 共産党員だった。

 だから渡辺恒雄は、サンケイの水野成夫と同じだ。ヤクルトスワローズの前身の経営者だった元赤旗初代編集長。変節してプロ野球と新聞を利用して世論を右側に牽引した。

 こんな「大物」ではないが、同じことをした共産党員が除名されることは、その後もあった。それなのに「党の改革を訴えたから追放」と嘘を言う「リベラル」「反自民」の有田芳生や今井一といった連中。職業的にも年齢的にも知らないはずがない。彼らの正体が解るというものだ。童話でいう「化けた狸の尻尾が見える」だ。


 イーロンマスクも同じ。

 金とマスメディアで世論を捜査して政治を動かそうというもの。あの『市民ケーン』みたいに。ただし渡辺恒雄は記者あがりの経営者だから元は「チーママ」であった。それが大手マスコミを勝手にできると思い込んだ。そして何も出来なかった。

 それもそのはずで、読売新聞はやはりスポーツ新聞だから。外国の大学などでやっているメディア研究でも「日本最大の発行部数である読売新聞は娯楽性が強く程度の低い読者に受けている」と言われてきた。


 ところでナベツネという略称を嫌がっていたらしい。

 こういう略称にトヨエツは、言うのと違い書くのは同じ四文字だから字数制限と関係ないのに書かれていることがあると失笑していた。そういう問題ではなく、略称では失礼だと言うことだから、ナベツネはキムタクと同じということだ。

 とにかく、読売新聞の勧誘は、他のことを言って追い返そう。実はこれまで「ナベツネがいなくなったら」と言うと、勧誘の人は、よく「また言われた」と言っていたものだった。それくらい存在感があったわけだ。

 ♪存在感、大きな人ね、そういうの、私、好きよ~と中山美穂が唄ってヒットしていたけれど、なんで同じ時期に亡くなるのか。悲しまれ残念がられる人と、まだ生きてたのかと言われる人がいる。やはり渡辺恒雄の盟友だった中曾根康弘と同じで「憎まれっ子世に憚る」ということだろう。


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