法律オタクは司法に無知
- 井上靜
- 3月21日
- 読了時間: 2分
どんな分野でも雑学をひけらかして優越感を覚えたがる人がいるものだ。
それには法律オタクもいて、得意になって説くものの司法の現実を無視しているのだが、そこでいくら説明されても理解できない。このような法律オタクには大学の法学部で教えている人もいるが、インターネット上にも盤踞している。
そして、どちらも法廷に当時者として立った経験がない。

だから法律オタクは非現実的な話をする。
そして、これは前に実際いた人だが、相手を無知だと言ってバカにしたくて「そんな知識では法廷で裁判官に鼻で笑われるよ」と言った。まるで司法の現実を知らない人の言うことだ。
だいたい、法的な知識が御粗末だからと裁判官が鼻で笑うことはない。逆なら、よくある。
法的知識が御粗末なのは法曹関係者に共通している。
専門バカといわれるように、専門知識は豊富でも一般常識が無いというなら、医師をはじめ色々な専門家にあることだが、裁判官・検察官・弁護士は一般常識が御粗末なのはもちろん肝心の専門である法律の知識が御粗末である。一時的な暗記をしただけで、資格を得たら勉強しないからだ。これに比べると医師は免許を取得してからも勉強している。
だから法律知識が御粗末な人を鼻で笑うことが裁判官にはできない。
逆に法律知識が豊富で立派な人を鼻で笑う。
どんなに程度・水準が高度で、それに裏付けられた見事な主張をしても、それを無視したり強引に否定したりする権力をもっていると驕り、優越感とともに、座っている席から見下しながら、まさに上から目線で鼻で笑うのだ。
これは人間の心理からして当然の劣情である。日本の、相変わらず御上が威張っている仕組みが、そうさせている。
これが法律オタクには解らないのだ。
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