杉田水脈の逆転敗訴は安倍晋三が死んだから
- 井上靜

- 2022年10月23日
- 読了時間: 3分
SNSで差別的な発信をしている政治家のトップは杉田水脈らしい。
これは数えた人がいたそうだが、だいたいそんなことだろうと思っている人ばかりであろう。
もともと、あの人は差別を悪いことだと思っておらず、逆に差別こそ正義だと公言していた。平等なんて非現実的な妄想であるうえ道徳に反しているとまで叫んでいたくらいだから。
そして特定個人に対する中傷誹謗に応援をしまくっていた。
たまたま注視したのではなく、片端から嫌がらせに後押しをしていたというべき行為だったのだから明らかに悪意だろう。これは杉田水脈という人にとっては正義である。しかし常識からすると正当とはならない。これを指摘されて逆転敗訴したわけだが、それなら一審で敗訴していたはずだ。ところが一審では悪意ではないという無理な判決だった。
しかも、よく調べたうえでの不適切な判断ではなく、訴訟指揮が不公正で最初から杉田水脈を擁護する意図を裁判官が露わにしていた。
これが逆転したのは杉田水脈が後ろ盾を無くしたからだ。
つまり安倍晋三が死んだからだ。元はと言えば安倍晋三に「ベッタリ」と週刊誌が報じたテレビ局勤務のオッサンが若い女性を襲った疑惑が最初にあった。この証拠があったから逮捕状が発行までされていたのに、警察のお偉方の頂点にいる男が止めさせ、なぜなら安倍晋三に恩を売るためだったのだろう、と言われた事件だった。
そして被害を訴えた女性に「売名行為」「枕営業」などと侮辱がSNSに投稿され、これら匿名の無責任で嫌らしい行為に杉田水脈は片端から支持を表明していた。一つか二つなら間違ってクリックしたなど悪意ではないこともありうるが、あまりに回数が多く、しかも敵意があるものにばかり応援を送る形で一貫していたから、これでは悪気があってのことだとしか考えられない。しかも、杉田水脈が議員になれたのは安倍晋三から気に入られての贔屓があったから、という背景まである。
それで裁判官も、安倍晋三に贔屓して杉田水脈をかばったが、安倍晋三は死んだ。

ではテロリズムで司法が変わったのかと言うと違う。
そもそも、日本の司法が公正であれば、最初から杉田水脈は敗訴しているはずであるし、それ以前に杉田水脈が差別や嫌がらせしてなかったはずだ。不公正な司法の原因である政治家にすりよっていれば、どんなに非常識で嫌らしい違法な行為をしても司法が公正に裁くことはない。
それで甘く見ていたから杉田水脈はやりたい放題だったけれど、まさかと思っていた事態すなわち安倍晋三が自らの不正なふるまいで恨みを買って殺害されることになって、後ろ盾を失い裁判官が一審のような不正をしてくれなかったのだ。
もともと、警察も検察も裁判も、司法はすべて政治権力の道具でしかない。
だから独立していない。杉田水脈が逆転敗訴した日に、同じ裁判所の庁舎内で、警察官による十代少女に対する権力を笠に着た性的暴行未遂の疑惑で、裁判官が隠蔽をしていた。傍聴人や取材を排除しようと警備員を動員したうえ、抗議に対して「訴訟指揮の勝手だ」と言い放って抗議は記録を拒絶した。
つまり、杉田水脈の逆転敗訴は、あくまで後ろ盾を失って不正の恩恵を彼女が受けられなかっただけで、裁判官が健全になったのではない。
だから杉田水脈にザマアミと言うのはいいが、正義は勝つとか言っているのは甘いのだ。



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