政治権力とマスメディアと学校教育の三位一体
- 井上靜

- 2022年10月26日
- 読了時間: 2分
ハリウッド映画アカデミー賞作品『グッドウィルハンティング』の主人公は、向学心があっても不遇な育ちだったので学校に行かず不良少年となっていた。
ある場面で彼は『民衆のアメリカ史』を読んで衝撃的であったと述べ、また装丁ばかり立派な本から得られるものは無いと指摘する。この本には、米国が侵略と殺戮で造られた国である事実や、英帝国主義の実態などが記されている。そして虐げられた民衆の闘いに共感をもって、そこに歴史的な意義を見出す内容である。
これに基づいて低年齢層にも理解できるように編纂された『学校では教えてくれない本当のアメリカの歴史』という本がある。

ところで先日、学校で歴史を教えているというベテラン教師が権勢に媚びて言っていた。
歴史をきちんと学んでいれば、今起きていることに納得できるのだ、と。なんてことはない。その歴史とは学校で教えられるものをつまみ食いしただけで、紋切り型でロシアが悪いとか中国が悪いとか単純に言うだけのもの。そのうえで、これを鵜吞みにしていれば、今の世界情勢の現実というけれど実態はマスメディアを通じて宣伝されているプロパガンダがスンナリと受け入れられる。そういうことだ。
こんなことを説く教師が存在するのは解るが、到底尊敬できない人である。
しかし、『グッドウィルハンティング』のように不遇で向学心のある者と違い偏差値が低いだけの人ほど、学校で教えてくれるものを受け容れて、その基盤に則ってマスメディアのプロパガンダをスンナリと受け入れるものである。
また、教師が自身の低偏差値によっている場合もあるが、生徒児童に対する不信感によっている場合もある。体制に従順な社会人として生きるしか能が無いに決まっているという不信感である。
こうして、政治権力とマスメディアと学校教育は三位一体となって愚民化を促進しているということだろうが。学校教師が相変わらずであることには落胆させられる。



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