戴冠式でファシズムを露呈させた大英帝国
- 井上靜

- 2023年5月11日
- 読了時間: 2分
英国で戴冠式が行われた。
まったく宗教儀式であった。こんな儀式に莫大な予算を費やした。
こうして、母親は史上最大の殺戮者だったが、その息子が史上最大の漁色家として、その恥ずべき地位を継承したのだ。

王冠に付いている宝石のすべては、アジアやアフリカの植民地から強奪されたものだ。
これは昔から今まで返還を要求されている。そんな暴力による支配と虐殺と略奪で得たもので飾られた王冠など、崇めていいわけがない。そのうえ、大量の公金が式に使われ、これによりフードバンクは政府からの予算を削られる。
英国の名匠ケンローチ監督の映画『私はダニエルブ レイク』で、生活に困窮したシングルマザーが空腹を堪えられずその場で開封して貪る場面があった。映画ではサッチャー首相の金持ち優遇政策が原因だとしているが、王室も共犯である。かつてはダイアナ妃がサッチャー首相の政策で苦しむ庶民の救済をしていた。そして女癖が悪くて離婚した皇太子が、国王となって庶民を飢えさせる。
この「豪華な虚構」は貧困と格差に苦しむ国民を踏みにじった。
しかも、有名な差別主義者や、公職から追放されたはずのアンドリューまで参加した。これに対して街中では抗議行動が繰り広げられた。

「神よ、国王ではなく貧者を助けたまえ」
国歌の歌詞を元にした横断幕を張って王政廃止を訴えてデモする英国市民。英国でも王政ではなく共和制にという国民の声が根強くある。英王室が無くなって困るのはゴシップ専門タブロイド紙とその読者だが、もうダイアナさんがいないから、女たらし新国王だけでは紙面が出来ないだろう。
ところが、この抗議行動に参加した者たちは、公共の秩序を乱しているとして、正当な理由なく逮捕された。政府にとって都合の悪い声を排除するのでは、とうてい民主的な国とは言えない。戴冠式によって英国は表向きリバティとか言っていても根はファシズムの国であることを露呈させたのだ。



コメント