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戦後のドイツを美化しすぎではないか

  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 2022年9月25日
  • 読了時間: 3分

 なぜか日本のリベラル派は戦後のドイツを称賛する。

 これは韓国の左派が日本を批判するときも引き合いに出すことで、要するに戦争責任や戦後補償でドイツは誠実であり、それに比べて日本は駄目だというわけだ。

 しかし、相変わらずヨーロッパではドイツを怖い国だと見ている。戦争の反省をする態度をとっていても、そうして見せたところで過去に戦争で暴れたことについてはアジアでの日本と同じである。


 核開発でも日独が最要注意の国である。

 もともと戦争で暴れた実績があるうえ、何を考えているか判らない怖さがあるからだ。これに比べたら北朝鮮は対米抑止力のためという目的が明確である。よく、核武装すれば安価に抑止力が持てて対米従属から逃れられると言う日本人がいるけれど非現実的だ。そんなことは他のアジアが最も警戒することであるだけでなく何よりアメリカが許さないだろう。


 だいたいドイツ人は過去の戦争を反省していない。

 よく、日本人で戦争を正当化する人は、アジア解放のためアングロサクソンに立ち向かったのだと主張するが、そんなことドイツでは許されないと言う人たちがいる。これは、ただリベラルが言うだけで、実際にはロシアまたはソビエトから解放するためだったとか言ってドイツは戦争を正当化してきたし、そう言う分には全く許されているのが現実である。


 ドイツの共産主義者はナチスを批判していた。

 それで弾圧されたり国外に亡命したりだったが、その一方でドイツの一般大衆の多くがナチスを熱狂的に支持した事実から、庶民に対して不信感を持っている。ブレヒトなどの文化人は、その典型だった。

 そんな国民だから、ナチス政権の過去を本気で反省するわけがない。



 実際にドイツの一般庶民は戦争責任など無関心だった。

 しかも、ナチス時代に侵略した国々に対しての偏見が戦後もずっと相変わらずで、留学生と仲良くなって親や親戚に紹介したら「ポーランド人と結婚なんて絶対に駄目」と反対されたりするのだから、こういうのに出くわした日本人は「韓国人と結婚するなんて絶対に駄目」と言っている日本人と変わらないと思い驚くそうだ。

 これが政治にも反映しているのだ。


 つまりヴァイツゼッカーのような人が良識を発揮していただけだろう。

 彼はブンデス=プレジデントという名誉職だったから例外的な存在だ。そして、今でもドイツは、戦争のためウクライナを利用し、フィンランドを抱き込み、というナチス時代と同じことをしている。過去を美化するどころか、今も同じことを実施しているのだ。

 ただアメリカとNATOに追従して非難されないように心掛けてマスメディア操作に乗っかっているだけである。これは日本も同じである。

 だから、韓国などのアジア諸国が日本を批判するのは結構だけど、ドイツを引き合いに出すのは不適切であり本質を見誤る。

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