強きを助け弱きを挫く日本人の象徴ひろゆき
- 井上靜

- 2022年10月10日
- 読了時間: 4分
「ひろゆき」こと西村博之という人が「炎上」した。
権力に立ち向かう人たち、その中には権力から被害者を受けた人の遺族もいる抗議行動を揶揄したからだ。当人が「揶揄」という言葉を使って自分の悪ふざけを説明してもいた。
もともと、この人はウエッブサイト上の匿名掲示板で一儲けしたことで知られている。法的問題になって管理責任を問われても放置して、財産を海外などに隠して、逃げるのが一番だと居直っていると非難されているが、そんな人をマスコミが「実業家」としてテレビ出演などさせている。
しかし彼は日本人の象徴だ。
この人の匿名掲示板に悪口などを投稿された人は多い。
その中に「井上靜から中傷誹謗の被害に遭った」と公言した弁護士がいた。ただし「中傷誹謗」を受けたとするが、そう言える内容かは事実関係が不明なので判らない。
これは、その弁護士の事務所のホームページに大きく掲載されていた。この弁護士の家族など私生活上のことを暴露するなどの内容が「ひろゆき経営の掲示板」に投稿されたとするもの。

この弁護士は元高裁判事だった。
そして、防衛医大の訴訟代理人であった。このさい証人の医師に失礼なことをして不愉快がらせた。その医師は防衛医大卒で、防衛医大病院に同僚がいて、仕事上の付き合いが今もある、という医師なのだが、下手な尋問で不利な証言をさせてしまい、国の敗訴という珍しい結果に導いた迷弁護士というべき人である。
また、大橋巨泉氏に不適切な医療と心無い暴言をすることによって死を早めた医師にも雇われていた。それで弁護士は、医師の不祥事を隠蔽しようと躍起になっていたのだ。この医師の問題は、後にNHKから週刊誌まで取り上げていたくらいだ。
それでホームページのことが訴訟となった。
まず追及したことは、事実関係である。その弁護士の身内しか知らないであろう私生活上のことを井上はもちろん誰も知らないのではないか。身内の他に知っているとしたら、よほど親しい友人ではないか。そこの法律事務所に勤務していた人が、弁護士の配偶者から気に入られなくて解雇された人がいるということを、元従業員が具体名を教えてくれた。
これらは事実か、事実ではないのか。どちらなのか。すると同弁護士は、解雇された従業員のことは知らないと述べただけで、家族のことはあやふやにした。
そのうえで弁護士は奇妙なことを言い出した。
まず、その弁護士は自分が元高裁判事であり、退官後に弁護士となってからは政府筋の仕事を引き受けていると強調する。そのうえで、同弁護士が尊敬しているという保守派の評論家の道徳について書いたコピーを渡して、これを読みなさい、読めば訴えようとは思わないはずだ、などと説いたのだ。
つまり、自分のような「上級国民サマ」に対しては、不当な事をされても甘受するべきだというわけである。他に解釈の余地がなく、この書面を色々な弁護士に読んでもらって感想を求めたら「なんて思い上がった人だ」と呆れていた。
しかし裁判官は同弁護士の言い分を全面的に認めた。
訴えられたらホームページを書き直したので何も悪くない、という無法で非常識なものであった。それら裁判官は、他にもタチの悪い訴訟指揮や荒唐無稽な判決で有名だった。
さらに、東京弁護士会は、もっとひどかった。その弁護士が身内の揉め事を誤魔化すために、かつて訴訟の相手方だった者に濡れ衣を着せたのではないかという問題で、それを追及する方が悪いという侮辱をした。弁護士会と日弁連の如何様ぶりは司法に関心がある者たちの間で有名ではあるが、それでも直面すると驚かされる。
ようするに、権勢に媚びる者が弱者に対して暴虐を振るってもよいということだ。
司法の場ですら「法の下の平等」も無いのだから、不正は社会一般のすべてに渡っている。その一つとして、ひろゆき掲示板でも差別などが横行し昔から問題だったが、その経営者だった人が実社会でも同じ感覚を開陳したということである。「なんでもあり」ではなく、弱い者いじめなら許されるだけなのだ。それで、彼の掲示板をネタにして濡れ衣を着せることにも裁判所がお墨付きを与える。
これだから、ひろゆきという人は日本人の象徴なのである。



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