小泉今日子は権勢に媚びない人
- 井上靜

- 2023年5月8日
- 読了時間: 3分
「キョンキョンも歳をとったね」
と言いながら「でも相変わらず可愛らしいね」と言われている。だから、そこに嫉妬して「芸能人が政治の話なんて生意気」と言う人たちがいるのだろう。
だいたい、それなりの年齢になったなら、それなりの社会的な関心は当たり前である。

キョンキョンこと小泉今日子さんは、社会的な問題について語っただけ。
それを「政治的」と言われて、当人も「政治的」とは特に思っていないと言っていた。かつてイヴモンタンは来日したさいNHKのインタビューで「政治的」な言動が目立つことについて質問されると「この世の中に政治的ではないことなんて存在しない」と答えて笑ったそうだ。その通りだろう。
ただイヴモンタンの場合は事情があった。
彼はシャンソン歌手で俳優としてもフランス映画で大活躍だったが、イタリア系のフランス人で、彼の父親は、イタリアがムッソリーニ率いるファシスト党に乗っ取られたことで失望しイタリアを去りフランスに来た。
その影響だった。
だからギリシア出身のコスタカブラス監督の『Z』『告白』『戒厳令』に主演している。
そのうち特に『Z』ではギリシアが軍事政権下になってしまうまでの時代を、実際にあった政治家暗殺事件を通じて描いている。
だからイヴモンタンとコスタカブラスは共鳴していた。
後にイヴモンタンは、共演したマリリンモンローと不倫騒動があった。
この時イヴモンタンの妻は自殺未遂している。彼女は俳優であると同時に政治活動も熱心だった。だから、イヴモンタンの政治的な話についていける女優はそういないので、他の女性と噂があっても気にしなかった。
それなのにマリリンモンローは大いに気にした。これは当時モンローが劇作家のアーサーミラーと結婚していたからだと言われる。アーサーミラーといえば『セールスマンの死』が有名で、社会の暗部を抉り出した社会派の劇として知られる。モンローがケネディ大統領に接近したのは夫の意向だったのではないかとも言われる。
とにかくマリリンモンローはセクシーで売っていたけれどノンポリでは無かった。だから他の女性と違ったので、それでイヴモンタンとの不倫を、彼の妻は気にしたのではないか。
ところが、小泉今日子は政治性のある映画に意欲を見せるなどしていない。
それなら他に熱心な女性は大勢いる。ただ小泉今日子は、もともとサッパリした性格で好かれていた。だから権勢に媚びるのは潔くないという態度であるだけだろう。
それだけ芸人の中には権勢に媚びる人が多いということだ。中には、自民党から選挙に出て統一協会の応援を受けて議員になったり、自民党と統一協会の関係を批判する候補を中傷したり、なんてことする元アイドルもいたりする。そこまではなくても、似たような人は大勢いる。
そして最初に述べたとおり、便乗して叩くのは自分に魅力が無いので嫉妬する人たちだ。



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