内田樹氏が説いている無知と鈍感の奨め
- 井上靜

- 2022年12月7日
- 読了時間: 2分
かつて内田樹という人の発言を否定的に引用したことがある。
これに対して彼の支持者から、彼の全体についてはどう思うのか明確にしてほしいと言われた。前に、こことは違うウエッブサイトでのことだ。
それで、彼を知らないので何とも言えないが、ときどき見かける発言に賛同や共感ができたことは無かった、としか言えない。
例えば、春日武彦という全く知らない人の発言についての解釈である。
「長年精神科医やって悟ったのは、人間の精神のアキレス腱は所詮こだわり、プライド、被害者意識、の三つに過ぎない」という発言について、内田樹氏は「春日先生」から直接うかがったことがあり、それらが人間を不幸にするのは本当であると考えるから「こだわらない、いばらない、うらまない」で生きていれば、たぶん「わりと穏やかな」人生が送れるはずだと説いたのをSNS上で見かけた。
つまり「こだわり、プライド、被害者意識」を捨てるのが、内田樹氏にかかると「こだわらない、いばらない、うらまない」という解釈になるわけだ。

そんな仙人のような生き方は非現実であると、SNS上で指摘もあった。
そう思う人たちもいるし、自分としては内田氏と違い「向上心、自尊心、自制心」と解釈して、絶対に捨てずに実践するよう努力している。もちろん苦労する。自信と謙遜という一見は矛盾した意識を持ち合わせないと出来ないことだから。
しかし、人間を幸福にするのは無知と鈍感で、そんな人はいつも幸せだが、そんなふうに幸せな人が傍にいるとむしろ不平屋よりウザイものだ。
そういうことだから、この発言は一例だが、とにかく内田樹氏には共感できる発言が見当たらない。



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