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先日の地震とハインラインの小説

  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 2021年10月13日
  • 読了時間: 2分

 地震が近いうちにまた起きるかもしれないので要注意だと言われている。

 先日の地震は埼玉県を中心に揺れて東京にも波及していた。最初は地震とは感じず、建物に暴走車がぶつかったのかと思った。そんな衝撃だった。あの時、ちょうどシャワー室で全身が泡まみれだったので、水道に止まってくれるなと願って、大丈夫だったから安堵した。地区の災害速報が、埼玉県で震度五弱、津波の心配は無いと言った。埼玉で津波はあり得ないだろうと思った。

 前にこのサイトで、大塚家具や東急ハンズに行ったことを話題にしたが、その新しい家具の転倒防止が震度五弱でも大丈夫なほど有効だったと証明されて嬉しかった。


 展開されている平面を折りたたみ立方体にすると、二次元が三次元になり、さらに立方体を折りたたむことができたら四次元になるはずだ。

 そんなこと普通は有り得ないが、しかし地震によって偶然に四階建ての建物が真四角に折り畳んだ状態になって、その中が四次元空間につながり異様な景色が見えるなどするから、入った人が驚愕したり恐怖したり、という漫画を子供のころに読んだ。何に載っていたかは覚えていないが、後になって、これはロバートAハインラインの短編小説が基になっていると気付いた。結局、その建物は異次元空間に消え失せる。


 おそらくここから発想を得たのだろうが、筒井康隆の短編小説に、腸捻転のため腹の中が「クラインの壺」となって大便がみんな四次元空間に消え失せるという話があった。

 それで、いくら食べてもトイレは無用となり、お通じの問題と縁が切れたけれど、誰でもすることを自分だけしなくなって良いのかと悩む。ウンコの汚い話にしてしまうのが筒井康隆らしいというべきか。


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 このハインラインの短編小説は『輪廻の蛇』と一緒に収録されている。

 『輪廻の蛇』に基づいた映画が数年前に製作されているが、この話の、父親と母親と娘が実は同一人物というように現実を錯覚した人がいた。他でもない自殺した三宅雪子もと議員である。彼女は生前、別人なのに同一人と勘違いして「井上靜」という美少女がいるという前提でSNSの投稿中に記述していた。だから間違いを指摘はしなかったけれど、こんなことが本当なら『輪廻の蛇』だと苦笑したのだった。


 地震は、また起きたら、地震そのものより、その時に何をしているかが不安である。

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