保護者面談で百田尚樹サンの奇妙な認識
- 井上靜

- 1月26日
- 読了時間: 2分
高校の時に保護者面談を学年で唯一やらなかった。
担任教師が、配慮してくれた。それは、父親が教師に合うと空々しい嘘を言うし、母親は言動が奇妙だから精神病だろうと教師は察していたから、これでは話にならないと判断したのだ。
だから誰か代わりに保護者になっていれは、そちらと面談していたが、それは卒業後のことだった。
ところで、保護者面談に関して「作家」「日本保守党首」の百田尚樹サンが変なことを言った。
百田尚樹サンは次のように述べた。
子供の学校での保護者面談で、次の順番の親を呼ぶ時、今は普通に子供の姓で「〇〇さん」と呼べるが、選択的夫婦別姓が採用されると、面談に来る親がどちらの姓かわからない。先生、どうする?普通に子供の姓で呼べばいいじゃないかという意見もあろうが、別姓を選ぶ人はこだわりが強いので「私は〇〇ではありません」と文句言いそう。
これに教師を経験した人たちから次の指摘があった。
まず、全員等しく「〇〇さんの保護者の方」と呼ぶので、全く問題ない。なぜなら教師にとって大切なのは生徒だから。親御さんは「〇〇さんの保護者」以外の何者でもない。素人が聞いた風な口をおききになるもんじゃない。
そもそも保護者面談は「保護者」との面談である。必ずしもその生徒の「親」が来るとは限らない。様々な家庭事情の生徒がいるから。従って自分も現役の時は次の方をお呼びする時は「○○さんの保護者の方」だった。全く 何も知らぬ素人が知った風な口をきかないでほしい。
などなど。

バツ(X)でも、この件には「コミュニティーノート」で指摘があった。
現場の教員は様々な事情の家庭の児童がいる事も想定した上で「〇〇さんの保護者の方」と現在でも呼ぶのが一般的であり、選択的夫婦別姓が導入されても百田尚樹氏の懸念するような事象は起きえません。
まあ、百田尚樹サンは難癖つけるためにちょっとした思いつきで話したのだろう。
それがSNSで拡散され話題になった。それにしても、保護者=親という発想は、どこから出るのか。それに、保護者=親なら、最初からただ親と言って保護者とは言わないはずだ。親が死んでしまったとか、生きているけれど何かの事情で駄目とかで、親戚その他の人が保護者ということは、昔から今までいくらでもある。
ところが、ちょっと考えれば解る常識なのに解らない人が、こと家族のことになると解らない方が普通になる。そうに決まっていると思うからだ。必ずしもそうではないという現実を絶対に認めない。



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