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  • 執筆者の写真井上靜

伊集院静が癌で死去と筆名のこと

 訃報 作家・伊集院静さん死去 73歳、肝内胆管がん


 知人が、彼を嫌っていた。

 「無頼を気取っている」と言って。それはともかく、彼の筆名について。



 周知の通り「伊集院静」は他の女性が名乗る予定の筆名を代筆した形で使用したとのことである。

 作詞をして曲が付いてヒットしたものもあるが、これは別の筆名を使って発表していた。それでも、よく知られているのは小説の方なので、訃報も作家という肩書に伊集院静の名義ということなのだろう。


 男でも女でも同じ名はある。

 しかし「静」と書いて「しずか」は女性名である。ただし、同じ字で読み方が違い、そうすると女性と男性と区別する名もある。男なら「やすし」か「じょう」と読む。

 ところが、男女で違わないと思っている人も少なくない。おそらく政治家の亀井静香という人がいるからだろう。国会議員で大臣までやったくらいだから知名度が高い。

 そして、例えば田中真紀子が講演で、亀井静香議員は口やかましいと言って「静かでない静香」と皮肉って言い会場内を爆笑させたことがある。


 室井滋は戸籍名である。

 よく「なんで男性の名を芸名にしたのか」と言われるが、本名であり、父親に訊いたところ兄弟姉妹の名がずれ命名されてしまったらしい、という事情を語っていた。

 これと、おそらく亀井静香議員も同じ事情だったのではないか。問い合わせの手紙を国会に出したら、返信はあったけれど返答は無く、たぶん秘書によるものだろう「ご支援を賜りありがとうございます」という内容だった。


 ついでだが、前に裁判の傍聴に来てくれた人が、法廷に表示されていた苗字が違うので戸惑ったと言う人がいて、申し訳ないが、裁判でペンネームが不可というのだ。

 そもそも、最高裁が、戸籍名とは身分関係(親子・兄弟姉妹・夫婦)を公証するためのもので、他は無関係と判示しているのだ。

 まったく、日本は可笑しなことばかりやっている。伊集院さんの話題から逸脱してしまった…

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