レーニン廟の遺体を墓に埋葬するべきか。
ロシアでは埋葬に賛成が反対を上回ったという調査もあるが、誰だったか親族の女性が怒っていたことも伝えられていた。
「埋めるなんて恩知らずの言うことだ。遅れていたロシアを強くしたのは誰のおかげだか知らないのか。悪いのはスターリンなんだよ」
スターリンが遺体を政治的に利用した。威光を利用して後継者は自分だというために。
もともとは、カリスマだったから弔問に来る人が途絶えず、それで遺体を防腐加工した。
そのあとレーニン廟を作ることに反対したのは未亡人だった。「そんなものより病院や学校を作るべきだし、レーニンが生きていたら、そう言うはずだ」
しかしスターリンが政治利用したあとは、観光名所になった。行ったら訪れたいと言っている外国人もいる。とっておいたほうがいいのではないか。
日本なら「レーニン神社」となるだろう。
そして参拝すると何か御利益があると思う。それも観光化する。そう考えると解かりやすいだろう。
明治神宮は、そうした神社の代表格だろう。最初は追悼で、次は政治利用し、あとは観光名所となる。
それより疑問は、本当に遺体なのかということ。
昔から噂されていたことだが、レーニン廟にあるのはレーニンの遺体ではなく蠟人形じゃないか。実際にどうなのか、まさか棒でつついてみるわけにはいくまい。
どうなのだろうか。墓を作ったら作ったで、夜中に行って開けてみようとする人がいるだろう。