プロコフィエフはロシアの作曲家か
- 井上靜

- 2023年5月26日
- 読了時間: 1分
更新日:2023年5月26日
ロシア大使館のアカウント。
「1939年5月17日、ロシアの作曲家プロコフィエフのカンタータ「アレクサンドル・ネフスキー」がモスクワで初めて上演されました。」

プロコフィエフはソビエトの作曲家で、ロシアではなくウクライナの出身である。ソビエトの後をロシアが引き継いだから古典的な芸術も遺産として受け継いだという意味で言っているのだろうが。
ちなみに『剣の舞』を作曲したことで有名なハチャトゥリアンは、ソビエトの作曲家であり、出身はアルメニアだ。
文化遺産ならともかく政治は当時は何処かが重大だろう。
そもそも、学研の和英辞典でひっかかる記述があったのだった。スターリンをロシアの政治家と記述していた。スターリンはグルジアの出身である。内ゲバで敗れたトロツキーはウクライナの出身である。どちらもソビエトの政治家と言うべきで、グルジア(ジョージア)の政治家、ウクライナの政治家、と言っては不自然である。
他にも、オーストラリアハンガリー帝国とか、今と枠組みが異なるものは、当時を記述して「現何処」と付記するものだ。
とにかく辞書も不適切と考えるべき記述はあるということだ。よく言われていることだが、広辞苑なんて特にひどいものである。

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