デヴィ夫人が奇妙な発想をする事情
- 井上靜

- 2023年7月28日
- 読了時間: 3分
デヴィ夫人が非常識な発言をした。
面識があったジャニー喜多川を「その非凡な才覚で何億何千万という人々を楽しませ」たとして免罪したが、芸の無い未成年者をコキ使い子供騙しで稼ぎ、自分は未成年者に性的虐待した、なんてことが多くの人を楽しませたことになるのなら、暴力団の監理売春も免罪されてしまう。
そのうえで、被害者である所属タレントが被害について言及したら「恩知らず」と罵った。こんな人を、ただ刺激的で盛り上がるからという下らない意図から起用するテレビも批判されていた。
もともとデヴィ夫人は差別発言や右翼発言があった。
その一方で、親北朝鮮の言動のため右翼団体と派手な喧嘩をしたことも知られている。これはスカルノ大統領の影響で反米だからだろう。インドネシアも、ブラジルやチリなど南米諸国と同じように、米国が企業の権益のためCIAを通じた軍事クーデターで政権転覆を繰り返し、その被害者の一人が元亭主だから。
これらCIAに転覆された政権の頂点にいた人たちは、同じく反米の北朝鮮と関わっていた。

イラク戦争の時はアメリカ支持した。
これはタレントとしてのマスコミ対策だろうし、インドネシアはイスラム教が圧倒的の国で、そういう国はイラクにザマミロと言っていて、なぜならイラクが親米・親ソだったのが事情が変わり裏目に出たということだ。それと同じかもしれない。
あと、インドネシアの軍事クーデターで大統領夫人たちがトンズラしたさい、デヴィ夫人は日本の大使館に助けを求めておいて、今では外国で危険な目に遭っている日本人に対して自己責任論者になっている。あのとき大使館から救援を拒否されたので、他の日本人も同じでないと面白くないのだろう。
選挙で田母神俊雄を応援していた。
この人はアメリカの傀儡となったインドネシアのスハルトやチリのピノチェトと同じではないかと一見するだけなら思えるが、そうとばかりも言えず反米的な言質もあった。だから自民党が応援してくれない。
それでデヴィ夫人は義憤にかられた心情だったのかもしれない。
しかし田母神俊雄という人、政治家としては器でなかった。
どうであれ、芸人についてデヴィ夫人の非常識な発言は、政治的な分野とは関係なく、ただの無見識である。
要するに、水商売から政治家に見初められて玉の輿で後にタレントとなった女性からすると、貧困家庭の少年が同性愛の爺さんに性的虐待を受けても寵愛を受けたという解釈になりタレントにしてもらったのは恩義ということなのだろうし、またデヴィ夫人から見ると、ジャニーズを非難する人たちは、スカルノ大統領を軍事クーデターで政権から追い落とし取って代わった独裁者スハルトと重なって見えるのだろう。
それでも、自分の特殊な経験を一般論として語り他人を非難するなんてのは良くないね。



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