セルビアの首都でロシア支持のデモ
- 井上靜

- 2022年3月8日
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セルビアの首都ベオグラードでロシア支持のデモに数千人集結との報道。
ロシアの国旗とプーチン大統領の写真を掲げ、両国の国歌を合唱していた。
もともとセルビアとロシアは友好国だし、またセルビアはNATO軍から酷い目に遭わされたことがある。

あのとき日本では、サッカー試合中にストイコビッチ選手が「NATO STOP STRIKE」と抗議していた。彼はセルビア人である。「彼のような大選手が、よくJリーグに来たものだ。それも名古屋グランパスなんかに」と言われたのも世界情勢の影響だった。

また、ウクライナがNATOに加盟するなんてとんでもないとロシアが怒るのに対して、NATOに攻撃されたことがあるセルビアで、あのときNATOを批判してくれたロシアを支持する市民がデモ行進というのも当然のことだろう。
セルビア空爆でロシアはNATOを猛批判していた。
当時はエリツィン大統領だったが、NATOを激しく批判していたし、日本では区別するため「ロシアの自民党」といわれる自由民主党のジリノフスキーら右翼民族派(本人は中道と)は義勇兵を派遣しようと騒いだ。
そもそもNATOは、無関係な紛争に介入したうえ誤爆事件までやらかしていた。また、当時のユーゴスラヴィアが悪いことをしているというのも、戦争をしかける虚偽の宣伝であったことが、ヨーロッパのジャーナリストたちによって告発されていた。
もちろん昔から同じスラブ人のよしみがある。
セルビア戦争ではトルコと戦うセルビアを助けるためロシアは派兵し、その負傷兵を励ますコンサート用にチャイコフスキーは『スラブ行進曲』を作った。チャイコフスキーとしては珍しい民族主義的な曲で、最後は帝政ロシア国歌が引用されて高らかに鳴り響くのだ。
スラブは奴隷のスレーブと同じ語源である。対してアングロサクソンのアングロは天使のエンジェルと同じ語源である。英国のあるブリテン島を「アングロ-インシュラム」すなわち天使の島というのは七十人訳聖書・旧聖書などにある古文書に載っている。こんな古くから西欧の優越感と、それに対する東欧の反発があり、根は深いのだ。



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