top of page

シリアを観て日本を理解すること

  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 2024年12月11日
  • 読了時間: 2分

 シリアのアサド大統領が出国して行方不明。

 これは叛乱が起きて危険だから国外逃亡したとの見方がされていた。その後、ロシアに亡命を受け入れられた。これまで武装叛乱が起きたさいロシア軍の支援を要請して鎮圧してきたが、今はロシアが取り込み中だから、そこに漬け込んでの叛乱だろう。

 このように、外国が武装叛乱をそそのかし、そそのかした国と敵対する外国が叛乱鎮圧に協力するのは、一般的なことだ。


ree

 日本で武装叛乱が起きたらどうなるか。

 やはり外国からの支援がないと武装叛乱は不可能だから、それを潰すのに国内の警察や自衛隊だけで足りないとなれば米国が支援することになる。

 しかし逆に先日の韓国のように叛乱鎮圧の名目で政府の側が叛乱を起こそうとする事態もあるし、かつてチリであったように合法的に政権交代したけれどそれが気に入らない米国が軍隊に叛乱をそそのかして政府をつぶすこともある。

 つまり日本で武装叛乱が起きても、合法的に政権交代しても、米国が気に入らないなら自衛隊が武力で潰すし、逆に気に入られればどちらも自衛隊は支援する。違法行為だけれど、それが正しいと昔から自衛隊は公言していた。間違っていると指摘する自衛官たちもいたが追放された。


 もともと自衛隊は外国からの武力攻撃に対象する組織ではない。

 今のロシアとおなじように朝鮮戦争で日本国内の米国が忙しくなったから、その代わりに日本政府が日本国内の米国人を守るよう米国は日本に指示して警察予備隊を作らせた。

 それが自らを衛るということになり、防衛隊と言わずに自衛隊と言うのだ。自衛隊になる前は他衛隊だった。

 しかし警察予備隊の名残が相変わらず自衛隊にある。


 だから自衛隊は米軍の下請けをやらされてばかりいる。

 そして外国からの武力攻撃に対処するより、国内で自国民が政府に逆らわないよう監視し、いつでも自国民を殺せるよう準備している。こっちのほうに熱心で、外敵に対して対処するのは建前であり、そうすることで装備に金をかけて一部の業界を大儲けさせるのが目的である。その証拠に、効率よくしてなるべく安上がりに安全保障政策を推進するという常識とは逆に、まず防衛費を倍増させ、そのため増税する、と政府は堂々と表明していた。結果として金がかかってしまったのではなく、金をかけるのが目的であるというわけだ。

 この日本の政府による非常識は周知のとおり。

 

 このように、外国のことから国内のことを冷静に判断することが肝要である。  




 

コメント


  • twitter

©2020 by 井上靜。Wix.com で作成されました。

bottom of page