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ショスタコーヴィチの交響曲第四番と『仁義なき戦い』の音楽

  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 2022年3月2日
  • 読了時間: 2分

更新日:2022年3月4日


 ショスタコーヴィチの交響曲第四場は第五番より後から演奏された。

 これは周知のとおり、四番は批判を受けそうだから発表を見合わせ、しばらく日の目を見なかった。そして批判されないよう古典的な形式を意識している五番に対して、四番は形式を意識していないというか意識的に形式を無視している。これが四番と五番の違いだと言われている。

 かつて作家の島田雅彦氏は、人気がある五番より四番が気に入り良く聴いたと言っていた。



 ショスタコーヴィチ交響曲第四番について自分だけだろうかと思うことがある。

 そんなことを思うのは他にいないと言われるかもしれないが、あの『仁義なき戦い』の音楽は、作曲した津島利章がショスタコーヴィチの交響曲第四番に影響されてのことだとしか思えないのだ。何気なく聴いて似ていると思う人は極めて少ないだろうが、第一楽章などあちこちの響きや音型が抗争の場面に響く音楽と酷似していると感じられて仕方ない。


 ところで、かつてカナダに行った時のこと。

 その移民の国柄から世界各地の人たちが来ているのだが、その中でロシア人だけは当時ノーベル平和賞のゴルバチョフ大統領を「最低最悪の政治家」と罵っていた。「ペレストロイカ」とか言って政治改革は結構だが欧米に妥協し過ぎだと怒る。

 だから、その後はプーチン大統領が強行さがウケたのだろう。その延長線上に今の事態があるわけだ。


 もとはウクライナが「ミンスク合意」を順守しないからロシアと険悪になったという指摘がある。

 しかし「もとはと言えば」と言っていたらゴルバチョフが原因だと言うことにもなる。それで『仁義なき戦い』のセリフのように広島弁で言うと「アメリカと、どう話つけるなら。ロシアの喧嘩いうたら、獲るか獲られるかの二つしかあらせんので。いっぺん後手に回ったら、死ぬまで先手はとれんのじゃけ。現にゴルバチョフが恰好つけていたけ、ウクライナまでが獲られてしまったんじゃ」ということではないか。


 とにかくショスタコーヴィチの交響曲第四番が『仁義なき戦い』の音楽の素ネタではないか。

 そうとしか思えないのだが…

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