ギリシャ共産党と青年同盟のメンバーらが、ブルガリアのアレクサンドルーポリ港から戦車を運んでいた車両を停め、逆戻りさせた。
これをギリシャ共産党の公式サイトが明らかにした。
共産党のメンバーらは車両を囲んで「アレクサンドルーポリは民衆の港、帝国主義の基地ではない」「人殺しは帰れ」とスローガンを叫んだため、車両は逆方向に戻らざるを得なくなった。
ギリシャは地理的条件から港の軍事利用で目を付けられていた。
それに外国軍基地反対運動が昔からあった。そして反対派の政治家が暗殺されて裏で軍部が暗躍していたという実話の映画化がイヴモンタン主演でコスタカブラス監督の『Z』であった。
その後、叛乱で軍事政権が成立して運動は徹底弾圧される。しかし軍事政権が崩壊すると左派の政権が出来た。80年代のことである。
ギリシャのことから日本が情けないという人もいる。
しかし、昔は横浜の飛鳥田市長がベトナム戦争の時に米軍の車両を止めたことがあった。彼は称賛され、国政に転じ旧社会党委員長も務めた。国政に対しての評価は色々である。
その訃報のさい、気骨ある市長だったという評価に対し、対米従属の立場から異を唱えて罵ったメディアもあり、もっとも嫌らしかったのが『週刊新潮』だった、という事実もある。