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  • 執筆者の写真井上靜

オウム真理教より統一協会のシンパは低偏差値

 先日は、カルト宗教の問題は科学ではない、という話題だった。

 もともと宗教などは「鰯の頭も信心から」で良いのが原則だ。それを批判するほうがおかしい。そこで問題になるのは、対価が社会儀礼の範囲内であるか、範囲外でも支払いが納得してのことなのか、そうだとしても嘘で欺いていないか、の三点である。これに違反していたら詐欺になり、信教の自由ではない。なにか問題になる宗教は、絶対にどれかの違反をしているものだ。


 これはオウム真理教事件のさい在ったことだ。

 宗教の儀式で百万円単位の報酬というのを非難した人たちがいたけれど、信者が喜んで払うなら結構なことだ。外部から批判するほうが間違いである。

 ところが、この儀式には効能があって、これは京都大学の医学部で研究した結果だと言っていた。ところが、京都大学で研究したのではなく、京都大学の学生が学外で研究したということだった。嘘であったのだ。

 これを指摘されて焦ったオウム真理教は、指摘した弁護士を家族もろとも殺害した。




 一学生の話が真実という御粗末は統一協会のシンパ学者にもいた。

 それが、渡部昇一上智大学教授が週刊文春で発表した「神聖な義務」であった。これを人気SF『銀河英雄伝説』が皮肉ってパロディにしていた。

 この「劣悪遺伝子の排除で社会が発展」という「ナチズムの功績」とは、渡部教授がドイツ人の医学生から聴いたことであった。一学生が個人的に説いたことを感心して受け売りする大学教授とは、いったいどんな頭の構造なのか。この滑稽さが解らない渡部教授よりは、オウム真理教は偏差値が高かった。少なくとも嘘をついていたと指摘され焦ったのだから。


 こんな人を文芸春秋社は右派の論客として重用していた。

 だから、元社員の立花隆が批判していたが、その後、渡部教授が統一協会のシンパを堂々と隠さなくなってくるにつれて、文芸春秋社は関わりを避けるかのようになった。

 その前だとしても、ドイツ人医学生の与太話を受け売りしてナチスの功績などと説いた人を医療機関が呼んで講演させたのだから、防衛医科大学校の良識も疑われて当然ではないか。

 ところが、ある医療問題の団体の中心的な女性から非難された。そういう話にアレルギーということだ。拙書に書いてあるのが気に入らないから改訂して出版し直せと失礼なことを面と向かって言われた。この女性は大学教授だと聞いたが、もしかすると同じく統一協会のシンパだったのではないかと疑っている。 

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