キリスト教の三大異端といわれるのが「エホバの証人」「モルモン教」「統一協会」である。
これらは他の多くのキリスト教宗派と違いすぎて、キリスト教ではないとまで言われている。エホバの証人(『ものみの塔』とも言う)は、開祖が聖書を独自に解釈して、モルモン教は開祖が神の啓示を受けたと主張して、そこから起こった宗教団体であり、統一協会は韓国人の開祖が救世主(すなわちキリスト)だと説いている。
エホバの証人がマスコミで騒がれたのは輸血拒否の騒動であった。
交通事故で重傷を負った子供の親がエホバの証人の信者で、その戒律により輸血に同意せず、輸血をしないで手術をして結果は子供が死亡する。ただ、手術とは別に輸血に同意が要るのはリスクが相当にあるからで、それを同意しないから悪いとは簡単には言えず、この場合は輸血しても助からなかったと考えられ、なのにマスコミが騒ぎすぎだったという指摘もあった。
かつて北米でホームステイした先がエホバの証人の信者だったので信仰に付き合っていたが、独自に編纂した聖書を使い、「血の滴るようなステーキ」は血抜きして食べていた。これを輸血にも当てはめていたわけだ。だからキリスト教界で「聖書の曲解」と批判されるのだ。そんなことしないで仏教徒のように不殺生の菜食主義になればいいのにと言ったけれど、それはできないらしい。
モルモン教も熱心に布教活動している。
中学生の時にアメリカ人の青年から声をかけられて話したが、英検のため練習に英語で話したものだった。それで興味があるふりをしていたのだった。
モルモン教徒が開拓した街ソルトレークシティーは、浸食作用で海が陸に取り囲まれた塩水の湖がある土地だが、異端者として迫害されて荒野を彷徨っていたら死海と同じような場所に来たので「我々はモーゼと同じだ」「神から導かれた」と思ったそうだ。どうせ偶然だろうけど、気持ちはよーく解る。
斉藤由貴が不倫で騒がれた時、無知な芸能レポーターが、斉藤由貴は信仰で知り合った男性と結婚したほどの敬虔なクリスチャンなのに何故かと言っていたが、彼女の信仰しているのはモルモン教で、ここが異端とされるのは一夫多妻だからで、単に開祖のジョセフ-スミスが女ったらしだっただけという説もあるけど、とにかく敬虔なクリスチャンなのに不倫というのは的外れである。だから昔テレビで観ていて笑った。
今話題の統一協会は「世界基督教統一神霊協会」の略である。
よく統一教会と誤記されるが、教会ではないのに外国でUnification Churchと訳していても違和感がないのは、外国だと霊感商法をやってないからだろう。霊感商法の被害者は、ほとんど日本人だ。壺だの霊能者だのはキリスト教会がやることではない。だから日本では基督教ではなく神霊にかかるから、正式名称の略称の「統一協会」が適切である。
オウム真理教の教祖が「私はキリストである」と言って、仏教とヒンズー教に基づく宗教団体なのに変だと言う人もいたが、これは本来の意味の「救世主」のことである。そう教団も説明していた。これと同じで韓国人の教祖が救世主を自称していて基督教ということで、実態は神霊つまりスピリチュアリズムやオカルティズムの団体なのだ。
こうした事実を経験から知っているので逆に、どんな勧誘されても冷淡でいるのだ。
ところが、こういう話をするので誤解され。神秘主義や心霊現象に傾倒していると思われることがある。
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