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執筆者の写真井上靜

『赤旗』の効果がありすぎて共産党は可哀想なことに

 衆議院選挙で自民党は大臣まで複数の落選者が出る敗北だった。

 どれも与党側の退潮は予想されていた。気になるのは維新の支持が減ってから国民に移動したらしいことだ。維新に投票していた人が、共産党に投票することは殆ど無いし、自民党でも極めて少ないから、立憲にも乏しいはずだ。それが国民に向かったということは、あの玉木代表による「老人を安楽死に」という説が受けたということになる。他ではひんしゅく買った発言だけど、維新に投票していた人なら支持してもおかしくない。なにかヤバそうである。


 可哀想なのは共産党である。

 あの、自民党も致命傷だったと認めた、裏金で非公認の候補のいる支部に政党助成金から2000万円支給というのは共産党の機関紙『赤旗』のスクープだったし、そもそも裏金も『赤旗』が追及したことだった。

 ところが、その効果ありすぎで、自民党は酷すぎるからと批判票を共産党に入れるより、もう自民党には辞めてもらいたくなって、また政権交代して欲しいと旧民主党の立憲および国民に投票した人が多かった。



 共産党の議席は減ったが赤旗の部数は増えた。

 皮肉だが、これは次に続くことだ。なぜか。共産党は機関紙収入が他を圧倒して多かったが、紙媒体の衰退で機関紙『赤旗』も部数が減っている。それで紙面の質も低下していることは、ここで前に指摘したとおり。デジタル化は費用が莫大で簡単ではない。しかも政党助成金を批判しながら受け取っている他の政党とは違い、共産党は受け取り拒否している。それができるのは機関紙収入があるからだけど、それが減っているから選挙運動も不活発になっている。

 しかしスクープで評価され機関紙収入が増えたら、活動資金も増えて、活動は活性化する。


 最近、共産党が選挙で振るわないのは、慢性的な資金不足である。

 よく党の組織のことを論うことで政治を解ったふりしたがる疑似インテリ政治オタクがいる。とくにみっともないのが、自称リベラルの反自公ネトウヨである。そのり連中が何と言おうと、現実は金である。

 要するに、政党だって、バンド活動や受験の偏差値と同じということなのだ。

 

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