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  • 執筆者の写真井上靜

『火星年代記』の某エピソードが現実

 ブラッドベリの小説で最も人気があるのは『火星年代記』だ。

 これがアメリカでテレビドラマ化されたものを1981年か82年に日本のテレビが放送し、手塚治虫が解説していた。また、この当時は知らなかった人が、後に小説を読んで気に入ったと言っていた。そしてテレビドラマに興味を持ち、ビデオで見ていた。

 それくらいだから今でも人気がある。少し大型化してからのハヤカワ文庫にもなっていて、最初の版より年号が30年先に変えられ2030年代から始まっている。


 このテレビドラマは、前に動画サイトに載っていた。

 古いから著作権の問題が無いということで、今も観ることができるかも知れない。原作から抜粋で映像化され、そのうち、最後の方のエピソードで内容が変わっている。

 原作と違いテレビドラマでは、火星で孤独な男性が同じく孤独な女性と知り合い、音声だけで通信していたうちは良かったが、会ってみたら美人だけどタカピーとか高慢ちきとかいう性格で、それがひどすぎるから男性は彼女から去る。

 しかし原作では、その女性、声だけのうちは良かったが会ってみたら、ひっきりなしに甘い物を食べている人で、だから極端に太っていた。そして女性から結婚しようと言われ、男性も元々は結婚相手を探していたけれど、こんな甘いものばかり食べて太っている女性は嫌だと逃げ出してしまう。



 これと同じような体験をした男性が高校の同級生に居る。

 それは未来の火星ではなく少し昔の埼玉県だった。携帯電話で当時流行りのiモードによっていわゆるメルトモになった女性と、そのうち通話で世間話もするようになったそうだ。ところが会ったら太り過ぎなんてものでは済まなくて、二重顎どころか頭部と肩が一体化していて間にあるはずの首が全く見当たらなかったそうだ。よくここまで太れるものだと感心するくらいだったが、しかし見苦しいだけでなく不健康さを感じさせるから気分まで悪くなり、その後は話もしたくなくなり会話もメールもやめてしまったと言う。


 よく、会ってみたら好みではなかったことならある。

 しかし、こんなに太っているのはどういうことかと思う人と、声だけなら良かったが会ってビックリというのは稀かもしれない。ただ、時々そんな人はいるもので、一緒にいたら影響されて健康を害するのではないかと心配になる。

前に建設会社の人が言っていたけれど、床が抜けたというので修理に出向いたところ、重たい物を置いたとか落としたとかなのかと思っていたら、ただ歩いていただけというから不可解で、会ったら夫婦どちらも100キロを超えていた、ということが時々あるそうだ。

 そんな極端に太っている人たちは、そのことを全く気にしていないものだ。そんな人たちは早死にする。それを感じるから気分が悪くなるのだろう。

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