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『プラダを着た悪魔』の嘘

  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 2020年10月18日
  • 読了時間: 2分

更新日:2021年6月24日

 先日、テレビ地上波で『プラダを着た悪魔』を放送していたが、これは前に見ていて、出版社の宴会で話題に出たことがある。

 この時に来ていた若い女性は、雑誌の記事を書きたくて某誌の見習いをしていると言うことだった。そんな女性は、少し記事を書いて掲載に至っても本採用にならない。そんな実例を色々と見ている。

 それはともかく、ファッション雑誌業界の物語である『プラダを着た悪魔』について、最初は「アンハサウェイもキャットウーマンのころはカッコ良かったけれど後に太ってしまった」ということから始まり、それからファッション雑誌とかライフスタイル雑誌とかは広告収入で経営が成り立っているという話になった。

 だいたい、女性むけのファッション雑誌は広告欲しさで危ないエステや美容外科を持ち上げていて、記事も宣伝と同じで、しかも嘘の宣伝が多いから気を付けないといけないが、だから、そうした業界で働くためには良心を捨てるしかなく、ハリウッド映画を真に受けてはいけない。

 そんな話になったのだが、そこで同席していた大手出版社の編集者も「うちなんか特にそうだよ」と言っていた。

 まあ、ハリウッド映画を真に受けてはいけないというのはファッション雑誌に限らず、新聞やテレビの業界も同じである。

最近では『ペンタゴンズペーパー』なんて映画が正にそれで、実は戦争で大儲けした軍事産業界が潮時というさい、軍の現場を悪者にしてトカゲの尻尾切りで逃げるためリークしたと、当時から指摘されていたのに、いまさら空々しく「権力を告発する立派でリベラルなジャーナリズム」という嘘八百ドラマを作るのだから、製作に関わった監督をはじめとした人たちには呆れ果てた。

そんなことを、昔みた映画の放送で思い出したのだった。

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