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「増税メガネ」と劣等コンプレックス

  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 2023年10月21日
  • 読了時間: 2分

更新日:2023年10月21日

 岸田首相が「増税メガネ」と言われ気にしていた。

 それなら増税ばかりしてないで、低所得者層へ配慮する政策もすればいい。それなのに「ならレーシックすればいいのか」と怒って見当外れを言っていた。

 しかし視力のことは結構な劣等コンプレックスになるようだ。

 

 同じ高校の人がレーシックをやった。

 幸いうまくいって、これまでのメガネとコンタクトレンズから解放された。この人はスキューバダイビングが趣味だったので、潜るさいメガネとコンタクトレンズは影響するから、それも事情としてあったのだろう。

 実際、スキューバダイビングの雑誌にはレーシックの広告がよく載っていたものだ。しかし、そんな広告をうっている診療所は、眼科の専門医でない人がいて失敗したという事故が相次いでよく問題にもなった。

 それらのリスクも承知のうえで、彼はレーシックを実施した。小学生のころから、視力検査のさい一番上でも解らず、何歩か前身してやっと解かり、視力0.0と宣告されるたびに惨めだったそうだ。



 井上ひさしも分厚いメガネをかけていた。

 それで「ド近眼」と言われて傷ついていた。彼の母親の回想を基にしたテレビ連続ドラマで、その息子すなわち学生時代の井上ひさしがが出てくると、恋人たちの逢引きをつい覗き見して気づかれてしまい「こんど覗いたら、そのド近眼の眼玉をくりぬくぞ」と怒られて、見つかったことより、かけているメガネの分厚いレンズを気にする場面があった。

 それでいて「出っ歯」と言われることは、よく平気で自虐ネタにして語っていた。彼の小説『吉里吉里人』の中でも「出っ歯の井上某」という描写があったし、卒業した小学校の児童たちに話しているさいも、よく言われる悪口は「出っ歯」だと自分から言っていた。ところが…

 それくらい、視力のことは劣等コンプレックスになるのだろう。

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