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  • 執筆者の写真井上靜

9月11日にあったこと

 9月11日にはアメリカがらみで色々あった。

 1973年、南米チリの左派政権が軍事クーデターで転覆され、その中心ピノチェト将軍が独裁体制を敷き、反対する者はもちろん反対してないがするかもしれない者まで片っ端から捕えて殺害する大虐殺が行われた。


 それに基づいた映画が、ここで前に紹介した『ミッシング』である。

 カンヌ映画祭でグランプリを獲得するなど話題となった映画で、あのクーデターのさい起きたアメリカ人の失踪事件を、実話に基づいて描いていた。クーデターの背後にアメリカがいることを知ったため拉致さらに殺害されたのだが、この当時はニクソン大統領とキッシンジャー長官が各地に介入を繰り返していたのだ。


 ピノチェト将軍が自己正当化した著書は『私の決断』という邦題。

 その邦訳はサンケイ新聞社(現=産経新聞社)から発売されている。いかにもという版元である。

 また曾野綾子がピノチェト将軍を支持したことも、いかにもという人物である。この人は残酷なことを言うのが大好きで、他にも色々と冷酷で残忍な発言を繰り返しているから、当然のことだろう。


 週刊文春が騒いだ「ロス疑惑」でも、911だった。

 これはロサンゼルスオリンピックを目前に、日本人の夫妻が強盗に襲われたが、ロサンゼルスオリンピックを目前に治安が悪いとなると困る。それで事件は自作自演だと週刊文春が騒いだ。それが「ロス疑惑」で、いかにも対米従属プロバガンダメディアの代表格である文芸春秋らしいと言われた。

 そしてマスコミの後押しがあるからということで、警察がその渦中にある三浦和義氏を逮捕し、テレビカメラの前で手錠をかけて引き回し、後に人権侵害だと警察とマスコミは批判された。これが1985年の9月11日であった。



 そして貿易センタービルの911である。

 もしかすると、三浦和義氏のことはともかく、チリのことを意識しての実行日だったのかもしれない。

 そういうことで、アメリカがらみで色々と有った9月11日である。

 

 

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