やはり文芸春秋は統一教会の味方か
- 井上靜

- 2023年7月3日
- 読了時間: 2分
更新日:2023年7月3日
週刊文春の記事を右翼団体の代表者が問題にしていた。
その記事は、あの朝日新聞阪神支局襲撃事件の犯人が野村秋介であったと推測する内容だった。しかし裏付けが無かったり根拠が薄弱だったりの思わせぶり記事である。それで、野村崇拝者としては我慢ならなかったようだ。
また、昔から指摘されている統一教会の関与について記事は検証していない。
統一教会を怪しむ見方は根強い。
朝日新聞が統一教会主要資金源である霊感商法を告発したところ、組織的に電話をかけて麻痺させる威力業務妨害が発生した。これは統一教会など宗教団体の常とう手段であったが、警察は見て見ぬふりしていた。当時は統一教会と密接な関係の中曾根内閣であったから当たり前と言われた。
さらに中曾根首相のブレーンたち特に渡部昇一上智大学教授は朝日新聞を攻撃することに暗い情熱を燃やしていて、全体的に保守的な朝日新聞を左翼だとヒステリックに罵りながら次第に渡部は統一教会との関係を自ら開けっ広げにするようになっていた。
そこへ阪神支局襲撃事件が発生した。
これに対して警察は多大な予算を投じて捜査し、遺留品などの物証も豊富だったが、解明できず時効となった。調べていくうちに統一教会の関係者へと近づくが、すると上層部から制止されたという証言があった。
この当時、野村秋介は右翼団体の代表として、週刊誌のインタビューに応じ、右翼だったら朝日新聞より産経新聞のほうが悪いと見るはずだと指摘していた。渡部昇一が文芸春秋に次いで懇意の産経新聞は右派のふりして対米従属の自民党政権を正当化してばかりだからだ。

それなのに週刊文春は統一教会説を無視して根拠薄弱な野村犯人視。
これは週刊文春が統一協会をかばっていると見る向きがあり、先ほどの右翼団体の代表者も怪しんでいた。
かつて文芸春秋は統一教会による天皇拝跪儀式の内部告発を掲載し、特に右翼団体の関係に衝撃を与えた。統一教会では文鮮明教祖に対し各国の支部が国の代表者に成り代わって跪き拝む儀式をしていて、米国では大統領の身代わりとして、日本では天皇の身代わりとしても支部長が教祖に拝跪しているということだった。
これでは右翼が驚き怒るのは当然だが、この告発をしたくらいが精々で他はすべて統一教会と密接な中曾根首相の側に立っていた文芸春秋であった。渡部昇一の朝日新聞攻撃の場も専ら文芸春秋社が発行する雑誌であった。
やはり文芸春秋は相変わらず統一教会の側に付いているのではないか。



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