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​炬火 Die Fackel 

  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 2025年3月29日
  • 読了時間: 3分

 


 公共施設の女性用便所に生理用品を常備するのは国内外で普通になっている。

 これを受けて共産党の二十代後半の女性議員が、自らの体験から促進を主張した。かつて自民党の議員も促進を主張していた人がいた。

 それなのに、個人的な事情から共産党を憎んでいる四十代の女性が、コンビニ店に行って自分で買えとSNS投稿し、これに便乗するネトウヨが蠢動したのでネットメディアが「炎上」と騒いだ。


 ここへ乱入したのがあの杉田水脈であった。

 生理用品はポーチに入れて自分で持ち歩くものだとし、そう母親から躾けられなかったのか、などと侮辱した。相変わらずなので、早速SNSでは「では杉田水脈の差別や裏金は親の躾けが悪いから」と言われていた。

 それに、もともとその共産党の地方議員の女性は、急なことで困ったという話をしていた。生理は必ず毎月何日頃とはいかない。多い時はポーチに入れておく位では足りない。忙しくて買いに行けないこともあり、他人とくに男性には頼みにくい。

 これを子供や男性が知らないならともかく、成人女性が知らないはずはない。もちろん昔のことになってしまって忘れてしまう女性もいる。杉田水脈くらいの年齢以降の女性には忘却も珍しくない。


 そもそも自分個人のことだけなら公言しない。

 成人の忙しい女性だけでなく、学齢期では親の放置や貧困という問題がある。

 だから、国内外で対応策として公共施設の便所に常備しようということになった。

 

 こういうことに対し頑なに拒絶反応する人達がいる。

 もともと杉田水脈という人は弱者を虐げて強者に媚びることで出世を目論んできた人であるが、それを応援する中には宗教団体がいることも影響している。とくに狂信的でなくても罪悪視するからだ。その意向を受けていなければ、あのように杉田水脈が生理を女性個人の問題に矮小化して社会的な対応を否定したがるわけがない。実際に宗教団体の男尊女卑を受けて杉田水脈議員は「男女平等は反道徳」と発言している。



 あの『キャリー』という小説(二度の映画化)と同じである。

 キャリーの母親は極端な教義を娘に押しつけ、とくに性を罪悪視して娘の初潮も罪であると言っていた。

 これは日本の宗教も同じである。相撲の大会で地元の首長が表彰状を渡すさい、首長が女性だと神聖な土俵を穢すと言って相撲界の人達が拒否反応するが、この調子だから右翼的な宗教団体だと更に極端である。

 このような、生物として当たり前のことを穢れたものとして隠蔽する宗教的発想からすると、それを公的な場に持ち出すことは罪ということになり、公共の便所に生理用品を常備しておくと便利だという人は許せないのだ。

 

 この支持を受けているのが自民党であり、キャリーのママも同然なのだ。 


 
 
 
  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 2025年3月28日
  • 読了時間: 2分

 医療裁判をしていた当時のこと。

 医学の文献を大学医学部の図書館で調べ、複写するには訴訟のため弁護士か法律事務所の人なら可というので法律事務所名を申請書に記入した。

 その資料は訴訟で役に立ったのだが、申請書に法律事務所名を記入したことに弁護士は困った顔をした。大した影響ではないが、あまり名を出して欲しく無かったそうだ。

 



 同じころ、付き合いがあった出版社が松本零士にインタビューしたがっていた。

 しかし頼む手紙を出したけれど、やはり紹介が無いと駄目なようだった。その出版社の編集者は、この当時、松本零士が連載している雑誌を発行する出版社に知り合いがいるので、紹介を頼んでみたものの、他社の利益になることをするわけにはいかないということで断られた。

 それで、松本零士氏と最も仲良しの漫画家ちばてつや氏に紹介してもらえないかという話になった。


 先の弁護士は、ちばてつや氏と知り合いだった。

 著作権の問題で相談を受けていたからだった。そこで弁護士から紹介してもらえないかと頼んでみたが、弁護士として職業倫理にかかわるから駄目ということだった。

 これは解かり易いが、図書館の申請書に法律事務所名で難色というのは不明確である。


 どうも弁護士が訳の解らないことを気にすることは他にもある。

 そのさい説明をちゃんとしないとか、しても奇妙とか不可解とかの方が多いくらいだ。これだから、伊藤詩織氏の記録映画に弁護士が難癖をつけ、その訳に世間一般から疑問がたくさん出ているのだろう。

 これは、ちゃんとした訳があるけれど弁護士が説明下手である場合と、ちゃんとした訳などないのに弁護士が漠然と心配している場合とがある。

 それではいけない、という弁護士も、もちろんいる。

 
 
 
  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 2025年3月27日
  • 読了時間: 3分

 ケネディ大統領暗殺事件の文書が公開された。

 これはトランプ大統領の決断だった。そして公開された膨大な文書について、色々と騒ぎになっている。

 もともとケネディ大統領の暗殺は裏に陰謀があったと言われていて、それは何より犯人とされ逮捕された男が取り調べの前に射殺されたことがある。

 また大統領の乗った自動車の進路が、コースとして設定されていた厳重な警備の道から外れ、そのさい逆V字型にターンするため一時停止に近い減速となり、見通しの悪い道に入ったところで銃撃を受けている。

 

 この問題を追及したジムギャリソン検事の著書を基に『JFK』という映画が作られた。

 そのため、トランプ大統領の指示で文書が公開されるという話題のさいBGMにはジョンウイリアムズが作曲した『JFK』の音楽が流れていた。

 このジムギャリソン検事は映画に最高裁判事の役でカメオ出演していたが、その著書は映画の影響で邦訳が『JFK-ケネディ暗殺犯を追え』という題で出版された。このため、暗殺事件について書いた落合信彦の『二〇三九年の真実』は、よく調べて書いていると感心したら実はジムギャリソン検事の著書からのパクりも同然であると気づかされる。他も落合信彦の本は殆ど、この調子であると言われきたが。


 『JFK』に登場する内部告発者の一人「X大佐」にはモデルがいる。

 実名を出しても良かったが、オリバーストーン監督と見解の相違があったので実名は出さず、しかし架空の人物ではないので「X大佐」となった。

 この映画ではベテラン俳優ドナルドサザーランドが演じ、いつも吹き替えをしている声優の家弓家正も長丁場なので苦労したと言ったが、その語りのド迫力は語り草だった。いつものニヒルな雰囲気で「ギャリソン君、よく来たね。呼び出して済まない。偽名を使うのは好きではない。Xと呼んでくれ。まぁ、せっかく来てくれたんだ。少しは足しになる話をしよう」と語り始め、「国家安全保障戦術会議覚書263号」などの話をするが、これらは実在する。



 そして大統領の警備となれば本来はどうなるべきだったかを語る。「予め設定したコースは事前に点検し、周辺のビルは総てチェック、デイリープラザに面して開け放った窓は一つたりともあってはならない。要所要所に狙撃犯を配置、窓が開いたら無線で知らせる。絶えず群衆を監視、丸めた新聞紙やコートで覆った手は要注意、傘も開かせないよ。クルマは時速16キロ以上をキープ、エルム通りへのルート変更など、とんでもないことだ!」

 「要人警護の基本が総て無視された。これがダラスに陰謀があったことを如実に示している」

 と述べるX大佐だが、この当時のダラス市長と、キューバの革命政権を打倒しようとした上陸作戦が中止させられてケネディ大統領を恨んでいる軍人とは、兄弟だったのだ。


 キューバ危機はケネディ大統領の尽力で回避された。

 アメリカのキューバ侵攻は無いと宣言し、その代わりにソビエトはキューバのミサイル基地建設を中止する、という取り決めだった。大国の駆け引きの間キューバは蚊帳の外であった。

 こんな近い所にミサイル基地を造られたら、アメリカとしては喉元に合口を突き付けられたも同然である。それで一気に緊張したのだ。これと同じことで、ウクライナがNATOに加盟したら、ロシアだって危機感を抱いて当然である。だからキューバ危機と動揺にウクライナ危機と言うべきなのだが、日本のマスコミは言わない。諸外国ではウクライナクライシスと言っているのに。それだけ対米隷属の日本政府に日本のマスコミも従っていて報道の責務などそっちのけということである。



 


 

 
 
 
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