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​炬火 Die Fackel 

  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 1月21日
  • 読了時間: 2分

 郵便局員が郵便物について喋ってしまう。

 これは、雑誌に投稿している小学生のことを噂にしていたという話題。その小学生が大人になってから、これは昔のことではなく、今も田舎では同じだと言っていた。悪気が無いとはいえ覗き趣味だし守秘義務違反である。こういうことを田舎の人は解らない。

 すると、この小学生のこと以外でも、田舎の郵便局員はプライバシーなどの意識が異様に低いという指摘がされていた。


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 東京でも特定郵便局が田舎っぽいことをする。

 そしてプライバシー侵害をしでかす。前に、特定郵便局の女性の職員がゆうメールを開封してしまった話をした。手にすれば書籍であることは判る、同封されてるのは納品書や送り状であって信書ではないことも手にすれば判る。これを開封してしまった。

 投函するなら、少し切り込みを入れて中を見ることができるようにする。どうしても中を確認したければ、そうするように言うものだ。これは地元の本局でも言っている。

 それを職員が開封してしまった。中を覗けば判るのに、中身を出してしまった。それで乱暴に戻して、丁寧な封を台無しにしたうえ、ガムテープを汚く貼って閉じた。だから良いだろうと言う。女性とは思えないガサツさで、まさに無神経なオバハンのやることだった。


 やはり中身は破損していた。

 それで苦情があり、交換となった。大変な損害である。しかもAmazonに出品していた商品だったから、出品者にマイナスの評価をつけられてしまった。他の販売にもたいへんな打撃である。

 また、なんで書籍であることを確認すればいいのに、全部出してしまうのか。商品に手垢をつけたのだ。そうすることで、何の本かを見ていたのだ。誰が何の本を送られたかはプライバシーであるし、言論出版の自由や通信の秘密といった基本的人権の根幹に関わることだ。

 それが田舎者の感覚によって理解できないわけだ。


 そこは東京でも田舎っぽい雰囲気の土地柄である。

 そのうえ特定郵便局であるから、職員が田舎者の感覚でいる。これが田舎の「怖さ」だ。

 
 
 
  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 1月20日
  • 読了時間: 2分

 アメリカの映画監督ヤノット=シュワルツが死去。

 この人がよく知られるようになったのは『ジョーズ2』からだった。公開当時のプログラムによると、シュワルツ監督は『ジョーズ』なんてメガヒット作の続編の監督を依頼されて、信じられなかったそうだ。それくらい彼は苦労人だった。


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 彼は結構な数の映画を監督していた。 

 その中には結構有名な作品もあった。しかし、だいたい彼が本当にやりたい作品とは言えなかったようだ。『燃える昆虫軍団』のようなキワモノのホラー映画もあって、こういう映画が好きな人たちの間では評価されていた。

 しかし、シュワルツが尊敬していたのは、ワイラー、キャプラ、カザン、フォード、などの巨匠たちであった。そうした巨匠たちのような格調高い作風の映画を撮ることができなかったのだ。


 『ジョーズ2』は一応の成功を納めた。

 もちろん。大ヒットした前作には及ばない出来というのが一般的な評価であった。しかし、これは仕方ない。それでもなんとか監督は仕上げたから、それなりに成功した。

 このおかげで、シュワルツは前より発言力を持つことが出来たという。


 『スーパーガール』なんてのもあった。

 これは『スーパーマン』から派生した「スピンオフ作品」だから、続編と同じで話題になることは確実でも、前の作品と比較されて「二匹目のドジョウ」と扱下ろされることも同じであること確実だったから、やりたがる監督は中々いなかったはずだ。

 それで『ジョーズ2』を撮ったシュワルツ監督なら、ということで依頼したのだろう。そう製作者が言っていたり企画書に記述したりの場面が目に浮かぶようだ。


 何か仕事をするさい、こういうことが常にある。それについて解かり易いヤノット=シュワルツ監督であったが、ついに亡くなったということだ。

 
 
 
  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 1月19日
  • 読了時間: 2分

更新日:1月19日

 デビット=リンチ監督が亡くなった。

 その訃報で、よく『エレファントマン』『ツインピークス』の監督が死去と見出しになっていた。出世作とヒット作だったからだ。

 かつて『エレファントマン』が話題になったあと、その前の未公開作『イレイザーヘッド』が公開されて、その不気味さと不条理さに、この監督は何を考えているのかと言った人が少なくなかった。しかし、そこに何とも言えない悲劇性と喜劇性が混ざったような切なさがあった。


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 大作『デューン砂の惑星』は雇われての監督作だった。

 もちろんリンチ監督らしい気持ち悪い描写もあった。最近のリメイクの方が原作の雰囲気に近い。

 そのあと同じ主演者で『ブルーベルベット』を作り、これは傑作と言われた。

 そしてまた同じ主演者で連続テレビドラマ『ツインピークス』を作る。


 『ツインピークス』の放送が目玉商品となりwowwowが経営起動に乗ったといわれた。

 また、地上波放送のさい、これをネタにして同じ出演者をドラマと同じ役柄で出すCМも製作されて放送された。今思うと、それだけ当時の日本には外貨があったということだ。「バブル」の直後という時期である。


 『ワイルドアットハート』は上手くいったと語っていた。

 どういう経緯か、当時の『朝日ジャーナル』でインタビューに答えたリンチ監督は、上手くいったので「天にも昇る気持ち」と言っていた。

 たしかに、最初から最後まで順調という感じの好調な映画だった。


 ローラパーマーは学園祭の女王の美少女だったけど、内面や家庭などから、ある意味でフリークだったので、エレファントマンと同じように死は救済だった、という切ない話であってミステリーでもサスペンスでもないと『ツインピークス』を観ながら感じた思い出がある。

 『ツインピークス』の完結編『ローラパーマー最後の七日間』は、『エレファントマン』と同じで死は救済という結末だったが、そういうのは作品全体を見ていると一部のものであった。


 作品を語っていたら、まだまだ話はあるのだが、それより、話題になった当時のことを訃報によって思い出すことが多い監督である。 

 
 
 
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