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​炬火 Die Fackel 

  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 6月21日
  • 読了時間: 2分

 大阪府にある神社の敷地内でボヤ騒動があった。

 これは後に、子供のいたずらでマッチから落ち葉に火が付いたのだと判明し、建物への延焼は無かったということだった。そして警察署では、関与した10歳前後の男女数人に事情聴取しているそうだ。

 ところが、当初は外国人の仕業だという噂が流れた。それも、この外国人はイスラム教徒で、邪教の施設だから火をつけたと供述したという話だった。


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 このとんでもないヘイトデマは、大阪府神社庁が流布した。

 あのときボヤ騒動があった神社の宮司からそのような報告があったので、それを府内の各神社に伝えて注意を呼びかける文書をファックス送信したと、新聞社の電話取材で答えた。一方、その神社の宮司は、そんな話はしていないと否定し、言い分が食い違っている。

 また、警察では、事情聴取している子供たちの信仰は不明で、邪教だから放火というような話は一切でていないということだ。


 一時はSNSで大騒ぎとなっていた。

 しかし事実無根のヘイトデマだったから、これでは関東大震災の時に匹敵する悪質さだと驚かれていた。元の誤情報はボヤ騒動があった神社ということになっているが、その神社では最初から言ってないということで、どちらが間違えたのかは不明だが、神社の側から発信されたことには変わりない。

 どうして、そんなことになったのか。神道界の極右体質のためではないか。


 もともと神道界には極右の狂信者がたくさんいる。

 それが、よく神社を仕切っている。これは初詣や七五三で行く神社の印象とは違っている。それで、危ない人たちがいると思っている人たちが世間一般にいる。

 ここから、神社にいる人達は疑心暗鬼というか被害妄想というかで、外国人の異教徒だと過激な行動に出るものだという発想をしてしまうのだろう。

 

 
 
 
  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 6月20日
  • 読了時間: 2分

 石破首相の選挙対策バラマキ宣言。

 そんなことをするなら最初から税金を取るな、と言われていた。これが大金持ちからたくさん取った税金を庶民に配るなら再分配により経済を回すことになるけれど、そうではなく庶民から巻き上げた税金の一部を返してやるというのだからだ。

 これで思い出したことがある。個人的な話だ。


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 学資のため積み立てをしていた。

 これは母親が働いてコツコツと貯めたものだったし、少年だった当時の自分も働いて協力していた。それが進学で使う時に、父親がふんだくって自分の遊びに使った。海外旅行に行って、帰ってきたら料理のことなど楽しんだことを嬉しそうに話したうえ、安物の数百円程度の土産物を寄越し「いい父親を持って、お前は幸せだなあ」と言った。

 これで、入る予定の有名私立高校に進学ができなくなった。 


 ところが、そんな仕打ちを受けても母親は笑っていた。

 なぜなら、子供より夫を愛していたからだ。子供の将来に関わることなど大したことではなかったのだ。ひどい公立高校に行くしかなくなり、そこで教師からいじめられて、進路の希望と入試の成績からみると他に入るべき高校があって入れそうでもあったのに何やってるんだとコケにされて悔しかった。

 なんで子供を虐待する夫と別れようとしない妻がいるのかと、世間一般では言われるし、たまに深刻な事態になってマスコミで取り上げられるが、そういう夫婦はうちの両親と同じなのだ。

 

 これは自民党が政権に盤踞している原因と同じだろう。

 あんな無茶苦茶な政治をしていて、それでも自民党が支持されているのは、子供を虐待する男を、それでも好きで一緒にいる女と同じことである。よく「肉屋に懐く豚」と言われるけれど、それとは違うはずだ。

 それをいうなら、倒錯した愛で結ばれている夫婦というべきだ。

 
 
 
  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 6月19日
  • 読了時間: 3分

 コロナウイルス対策の薬が、その害毒について明確に語られるようになった。

 そこでは現役の医師も堂々と医学的見地から指摘をしている人達がいて、まだ薬に拘っている医師を批判している。そういう医学論争とは違う、そもそも医学とは無縁な「反ワクチン」なる言葉がある。これはサブカルチャー用語である。

 だから「ニセ科学」や「陰謀論」と同じこと。けっこう前から既に言われたように、知的に遊んでいるという錯覚に基づいている人たちの用語だ。このことは、ここでも前に話題として取り上げたことがある。その内容からして、とうてい真面目にやっていることではないということで。

 そもそもは薬害で深刻な被害が繰り返しあったから社会問題になったのだ。それをサブカルチャーとして弄ぶことは不謹慎である。

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 しかし遊びだけでなく、一部で利用されてもいる。

 それが便利だからなのか、所詮サブカルチャー用語なのに、これでレッテル貼り攻撃して薬害を具体的に考えること封じようとする。

 その程度の水準のことをしている人達であるから、過去にあったスモン病やヤコブ病やHIV汚染血液製剤などなど数々の薬害についても、まったく知らずにいいかげんに語っているのが丸わかりである。

 この「反ワクチン」と似たような言葉に「反日」がある。これはネトウヨ用語である。政府に盲従しない者などに攻撃するさいレッテル貼りすれば具体性が無くて済み楽だから。そんな言葉をいいかげんなマスコミで言うだけでなく、国会で言った学者がいた。もう死んだけれど、自民党から呼ばれたらしい。また、この御用学者は統一協会のシンパであることを隠さなかった。


 ところが統一協会を非難しながら「反ワクチン」と言う連中がいる。

 この用法は「反日」と同じなのだが、それを理解できないということだ。よく、カルト宗教に嵌っていた人がその信仰を止めると科学妄信になるけれど、これは妄信の対象が変わっただけで、考えたり判断したりできないことは同じだからだ。

 だから、カルト宗教を追及する自称ジャーナリストは嘲笑される。やっていることは同類項の近親憎悪でしかないのに、やっている当人は気付ず、これを傍で見ていると滑稽だからだ。


 それにしても、子供に予防接種させない親を虐待と言って誹謗した人には呆れた。

 もともと、親による子へのネグレクトの一つとして、病気になっても診察や治療を受けさせないことが虐待であるとされていた。このことと、薬害を心配して子供に予防接種を受けさせないことは全く違うどころが真逆である。これについて、子供を想うあまりの行為ではあるが間違っている、とでも言うならともかく。

 つまり、決めつけて画一化や同列化しないと理解できないのだろう。この種の人たちは、思考回路が単純バカ型なので他のことでも同じである。だから言うこと一切を信じてはならない。たまに合っていても、止まった時計の針の時間になったというだけのことで、壊れていることに変わりないのだ。

 

  

 
 
 
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