- 井上靜

- 6月19日
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コロナウイルス対策の薬が、その害毒について明確に語られるようになった。
そこでは現役の医師も堂々と医学的見地から指摘をしている人達がいて、まだ薬に拘っている医師を批判している。そういう医学論争とは違う、そもそも医学とは無縁な「反ワクチン」なる言葉がある。これはサブカルチャー用語である。
だから「ニセ科学」や「陰謀論」と同じこと。けっこう前から既に言われたように、知的に遊んでいるという錯覚に基づいている人たちの用語だ。このことは、ここでも前に話題として取り上げたことがある。その内容からして、とうてい真面目にやっていることではないということで。
そもそもは薬害で深刻な被害が繰り返しあったから社会問題になったのだ。それをサブカルチャーとして弄ぶことは不謹慎である。

しかし遊びだけでなく、一部で利用されてもいる。
それが便利だからなのか、所詮サブカルチャー用語なのに、これでレッテル貼り攻撃して薬害を具体的に考えること封じようとする。
その程度の水準のことをしている人達であるから、過去にあったスモン病やヤコブ病やHIV汚染血液製剤などなど数々の薬害についても、まったく知らずにいいかげんに語っているのが丸わかりである。
この「反ワクチン」と似たような言葉に「反日」がある。これはネトウヨ用語である。政府に盲従しない者などに攻撃するさいレッテル貼りすれば具体性が無くて済み楽だから。そんな言葉をいいかげんなマスコミで言うだけでなく、国会で言った学者がいた。もう死んだけれど、自民党から呼ばれたらしい。また、この御用学者は統一協会のシンパであることを隠さなかった。
ところが統一協会を非難しながら「反ワクチン」と言う連中がいる。
この用法は「反日」と同じなのだが、それを理解できないということだ。よく、カルト宗教に嵌っていた人がその信仰を止めると科学妄信になるけれど、これは妄信の対象が変わっただけで、考えたり判断したりできないことは同じだからだ。
だから、カルト宗教を追及する自称ジャーナリストは嘲笑される。やっていることは同類項の近親憎悪でしかないのに、やっている当人は気付ず、これを傍で見ていると滑稽だからだ。
それにしても、子供に予防接種させない親を虐待と言って誹謗した人には呆れた。
もともと、親による子へのネグレクトの一つとして、病気になっても診察や治療を受けさせないことが虐待であるとされていた。このことと、薬害を心配して子供に予防接種を受けさせないことは全く違うどころが真逆である。これについて、子供を想うあまりの行為ではあるが間違っている、とでも言うならともかく。
つまり、決めつけて画一化や同列化しないと理解できないのだろう。この種の人たちは、思考回路が単純バカ型なので他のことでも同じである。だから言うこと一切を信じてはならない。たまに合っていても、止まった時計の針の時間になったというだけのことで、壊れていることに変わりないのだ。


