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​炬火 Die Fackel 

  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 2024年8月1日
  • 読了時間: 2分

 官僚たちの夏。

 霞が関の官庁街では「暑くて仕事にならない」のに冷房の設定温度を下げられない。

 なるほど、それで先日、裁判所から電話があり、今やっている国賠訴訟で国側の調査が前に決めた予定に間に合わないから、今月末ではなく八月末にと言って来たのでずれ込むとのことだったのか。

 その日程から、いかにも夏休みは休みたい、みたいなずれ方だったが。ただ、暑いからグッタリとは皆が思っている。これは経済とかにも絶対に影響してそうだ。



 一方で甲子園球児の夏。

 本気で高校球児の体調に配慮するなら、ドーム球場を使うか、それが無理な地域はナイトゲームにすべきだと昔から言われていた。それとも犠牲者が出るまで改める気は無いのか。

 しかし、もともと酷暑の炎天下で「熱闘」する球児たちを、大人たちは冷房の効いた部屋にいてテレビで見物するのが夏の甲子園大会というもの。

 そんな学校スポーツに相応しくない見世物にされて健康被害を受けたくないなら、野球部なんか入らずバスケ部かサッカー部に。もともと野球は左右不均衡に身体を酷使して壊しやすい競技だから、やめた方がいいとスポーツ少年団の顧問のおじさんが言っていた。


 「東京砂漠」という歌があった。

 これは人情の喩えだが、そうではなく都会の砂漠化として温暖化が指摘されて久しい。樹木は内部で水の循環により周囲の気温を下げている。エアコンと同じ仕組みだ。だから木陰は直射日光を遮っているだけでなく涼しいのだ。

 それなのに木を容赦なく切ってしまい、それで「打ち水」などと戯けたことを言う都知事が、三選された。これは大企業の支援による圧倒的な組織票によるものだから、市民は抵抗が困難である。


 今のところは、どうしようもない状態である。

 なんとか生き延びて、その先の対策を考えるしかない。とりあえず、子供を野球部に入れるのやめたほうがいい。

 
 
 

 高市早苗議員が「戸籍上のファミリーネーム、家族一体とした氏は残したい」

 選択的夫婦別姓は、夫婦同姓も選べる。なぜ戸籍の「氏」が同じであることを強要するのか。これに高市氏は合理的な説明ができていない。

 ただ「家制度」に固執しているだけではないか。

 共産党の機関紙の社会部長その他、立場は異なる色々な人たちが、同様の指摘をしていた。



 ところで、かつて「文明としてのイエ社会」という本がベストセラーだった。

 これは村上泰亨・公文俊平・佐藤誠三郎の共著で、1979年に中央公論社から出た。著者らは経団連の御用聞きで、中曽根ブレーン。続けて80年代に入ると、統一協会の支援を受けた中曾根内閣が成立する。

 この本は、日本の保守イデオローグにとりバイブルも同然である。統一協会の価値観とも合致している。その主旨とは、日本が非欧米唯一の先進国となれたのは日本独特の家社会の為とするもの。この呪縛が今もある。


 なんてことない、マックスウェーバのパロディである。

 『職業としての政治』『プロテスタンティズムの精神と資本主義の精神』といった政治学・社会学の古典を真似て、資本主義を進歩させたのは金儲けを忌避する宗教的価値観という歴史の逆説と同じように、日本独特の封建的な家制度が近代化を促進させたのだと正当化したわけ。

 こういう、歴史の逆説というコジツケ屁理屈で正当化をしてきた保守イデオローグに拠っている自民党だから、いくら合理的な根拠を示して不合理や間違いを指摘したところで、自民党には「蛙の面に小便」も同然なのだ。


 ちなみに「蛙の面に小便」は本来「鮭の面に水」だが、自民党の面なら平気ということで、蛙に失礼な譬えを用いさせてもらった。

 
 
 
  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 2024年7月28日
  • 読了時間: 2分

 ネトウヨは自衛隊に入ろう。

 ♪男の中の男はみんな自衛隊に入って花と散る。という歌のように皮肉で言うならともかく、真面目な話になると自衛隊はネトウヨなんて要らない。ヘイトスピーチなんてしている暇があったら、今、自衛隊は隊員が集まらなくて困っているのだから、自衛隊に入って国に尽くすべきではないかと言っている人がいるけれど、勘違いも甚だしい。

 もちろん、ネットで愛国ゴッコしている連中なんて使い物にならないだろう。



 自衛隊には入隊に年齢の制限がある。

 前に自衛官に訊いたら27歳までと言っていたが、緩和されたとしても、ネトウヨはもっと歳を食っているし、けっこう高齢者が多いことは知られている。定年退職して暇が出来て、今まで無関心だった政治の話を床屋政談や赤提灯談義の感覚でニワカにやろうとしたらネトウヨが最も楽である。それで当然に程度が極めて低い。

 また、自衛隊では、暇な時はジョギングをさせられ、チョンボしたら腕立て伏せである。

 つまり高齢者やパソコンやスマホばっかりの人では無理だ。


 健康の問題もある。

 いくら自衛隊で隊員が集まらなく困っていても、健康に難がある人は困るから、当人が大丈夫だと言っても入れない。これが、この程度の病気や怪我やアレルギーなど体質の問題なら、十分に仕事はできると思っても、心配があれば採用しない。

 これは外国でも、軍隊に入りたくて身体を鍛えていたから体力には自信があったのに、健康診断で弾かれる、なんてことは、よくある。

 だから隊員が足りないからと、健康診断を甘くするわけにはいかないのだ。


 なにより自衛隊は国の大きな組織である。

 だから上意下達で唯々諾々の人を欲しがる。他の役所と同じだ。だから左翼はもちろん右翼も自衛隊はお断りである。反抗されても困るし、純粋に愛国的な使命感も駄目である。そんなのはしょせん独り善がりだから迷惑なのだ。

 つまり求められている真面目さの意味が違うのだ。


 
 
 
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