- 井上靜

- 2024年9月22日
- 読了時間: 2分
日本は植民地なのか。
国会で山本太郎議員が質問したところ、政府側の高市早苗議員は主権国であると答弁した。
しかし現実の日本は従属国だから、日本人が反対しても米軍基地を作る。それで領土問題も解決しない。非武装地帯にすると日本が約束してもアメリカは勝手に軍事基地を作る。これだからロシアは領土問題の交渉などできないと言った。
これを山本太郎議員が指摘したが、政府には馬耳東風だったようだ。
『スノーデン』という映画があった。
これは亡命したアメリカの諜報部員の告発に基づいたオリバーストーン監督の映画で、日本がアメリカの従属国であることを止めたら日本のライフラインを麻痺させて機能不全に陥れる準備をしているという挿話がある。
それくらいのことをしそうではあるが、現実には如何だろうか。なぜなら、そんな洗練されたことをする必要がないからだ。
オリバーストーン監督ではなくコスタカブラス監督の映画のようにするはずだ。
つまり暴力によって傀儡政権を維持する。実際に南米であったことを映画化した『戒厳令』や『ミッシング』のように。ここではアメリカの傀儡である軍事独裁政権の下での、弾圧による拷問や虐殺の残忍な場面が再現されていた。
日本の映画で小林久三の原作で監督は山本薩夫の『皇帝のいない八月』は、自衛隊の極右過激分子が反乱を起こして失敗し鎮圧される話だが、裏で糸を引いていたのがアメリカの中にいる一部の勢力で、日本もチリや韓国のように軍事クーデターによって作った傀儡政権に支配させようとしていた。

自衛隊にはチリのピノチェト将軍のような人ばかり。
そんなことダメだと言う自衛官は、追放されてきた。また、建前でナショナリズムを説きながらアメリカの植民地であることを正当とする自民党の体質は、先の山本太郎議員の国会質問のさい露呈している。また、政府は国民を拷問してはならないという憲法の規定を、拷問しても良いことに変えると自民党は公言している。
これでは、スノーデンが言うようなことをしなくても、自衛隊を使って国民を虐殺する方が簡単である。


