『がんば!!れいわロボコン』を作ったからとYouTubeの東映サイトで最初のシリーズを配信しているけれど、これは70年代を理解するのにちょうどいい。
例えば、ロボコンのエネルギー源はガソリンで、また値上げで困ったとか、その居候する家の長男が、父親との交流を書いた作文で学校の先生に絶賛され、これを授業参観日に読むことになり張り切っていたら、父親は日曜に出社を命じられてしまい逆らえないとか、当時のことが色々と出て来る。
『がんば!!れいわロボコン』は大ベテランの浦沢義雄が脚本ということで、この人だから中華料理店が舞台だし、ヒロインのロビンは性格がぶっ飛んでいるような感じ、というのも当然のこと。
もともと、テレビドラマで非日常的な主人公が居候する家庭を舞台にしたホームコメディといえば、60~70年代にかけて『快獣ブースカ』や『コメットさん』、石ノ森章太郎の原作では『好き!すき!!魔女先生』があった。これらは市川森一が脚本だった。
それが80~90年代の東映と石ノ森章太郎による『不思議コメディシリーズ』になると、『カリキュラマシーン』などでシュールなギャグを展開していた浦沢義雄が参加し、『ブースカ』ふうのものは『ペットントン』になり高視聴率で、『コメット』ふうのものは『魔法少女ちゅぅかなぱいぱい』になり、『魔女先生』は『美少女仮面ポワトリン』になる。
そして今度は『ロボコン』である。もとは上原正三が主に脚本を書いていた。彼は先日亡くなった。80歳台だった。浦沢義雄は69歳で健在。その脚本で『ロボコン』である。これは面白いかも。
ところで、こちらはホームページに付随した新しいブログのハートマークにクリックが乏しい。根性で書いているのだが、ハートマークが無いと、あの「ロボコン0点」と同じ気持ちである。