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​炬火 Die Fackel 

  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 2022年7月27日
  • 読了時間: 2分

 『セゲーイルボー』(世界日報)紙に、立憲党の枝野や岡田が登場していた。

 これを知り、立憲の支持者はショックらしいが、かつて枝野や蓮舫たちが揃って盛装して伊勢神宮参拝したことが問題になった時は、批判に対して立憲党の盲信者たちが「伝統」とかデタラメ言って必死の擁護をしていたものだ。

 この問題は、野党でも保守の連中はリベラルではなく自民亜流でいたい人ばかりだということ。


 ちょうど記録映画『華氏119』の構図である。

 この映画はマイケルムーアがブッシュ大統領を告発した『華氏911』に続いてトランプ大統領を告発したものだ。当選の可能性など皆無だと言われていたのに当選してしまったドナルドトランプ。人気取りのため人種差別や女性蔑視の発言をしまくったけれど、一方で対立候補のヒラリークリントンよりリベラルな発言までしてみせる。


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 しかし、ほんとうの問題は民主党や労働組合であった。

 大企業から大金をもらっている共和党に対抗するには、民主党も同じ政策を掲げて大企業から政治献金してもらうしかないということになり、労働組合もまっとうな労働運動を弾圧して大企業に媚びる。

 また、戦争反対や社会保障政策の充実を説くバーニーサンダースが支持を集めると、これを強引に覆してヒラリークリントンを候補者にしてしまう民主党の中枢。党員たちが抗議してもはねつけられ、これでサンダースも諦めてしまう。こうして「女性初」だけが売り物の候補者となる。そのあとのオバマ大統領だって共和党とまったく同じで、違いは空々しいパフォーマンスが加わるだけ。

 こうして民主党にガッカリして離党する党員がいたり、選挙の投票率がグングン低下したり、ということになり、そこへトランプは付け込み、テレビを利用して画期的っぽく演出して成功する。


 これと日本も同じである。

 旧民主党勢と連合、トランプの代わりに「維新」である。これだから、脱原発はしないし宗教にはすりよるし、伊勢神宮参拝どころか統一協会とも慣れ合う。そんな「リベラル」な立憲党の滑稽極まる人たち。後から立憲党にガッカリで党員やサポーターをやめてしまったと言っている人たちは、アメリカの先例を見ていなかったのだろうか。

 
 
 

更新日:2022年7月3日

 ウクライナのようになってはいけないと叫びながら、ウクライナと全く同じことをしている日本。

 中身が空っぽの芸能人を担いで、防衛費を増して、これで危機を招く。それが解らない国民は無様である。

 そもそも、何の政策も理念も無い芸能人が立候補しても投票する人は殆ど居ないけれど、ところが政権与党が担ぐと業界団体が支持してシガラミから投票する人がいて、真面目に政策を訴えていることで与党にとって邪魔な候補者を落とせる、という図式だから酷い話である。


 アイドルだった女性タレントが、他の政策は忘れていて平和憲法の否定だけ賛成と言って政権与党から選挙に出るとは、まるで80年代の人気SFアニメ『メガゾーン23』だ。

 新宿アルタの大画面に日の丸がはためくのに続いてアイドルが戦争を煽りノンポリ青年たちが釣られる。ただ、このアイドル実はCGの非実在だった。

 この映画を知ったのは同級生からで、この人はなぜかバーチャルリアリティーが大好きだった。だから他にも『アルタ―ドステーツ』とか『ブレインストーム』とかのSF映画を好んでいた。


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 この人のことを思い出したのは『バックトゥザフューチャー』シリーズの4Kが宣伝されていたことによってだ。

 このシリーズのpart2を映画館で二回見てしまったのは、この人に無理矢理付き合わされたからだ。入場料半額の日だからと誘われたが、すでに映画館で観ているから他の映画が観たいと言っているのに、彼がどうしても見たいので「ごめんね」と言って懇願する。なぜ一人で観ないのかと不可解だったが、問題はそこではない。

 それでいて、他の人も含めて一緒に映画館に行くというさい、みんな同意していても彼だけ趣味ではない場合、当日になって電話で「風邪をひいてしまった」と見え透いた嘘をついて行けないと言う。

 だいたい、彼が好まないのは活劇でもSFでもないもので、特にヒューマンドラマと社会派ドラマは絶対に拒否であるし、彼は「コミケ」にも「まんがの森」にもせっせと行くくらいだからアニメは大好きだが「ロボット」と「萌え系」が好みで、宮崎駿の作品などはサッパリ好まない。


 もともと彼はケチケチしている性格で親の影響だ。

 だから好みでない映画に入場料を払うことは嫌がり、他人に付き合わせることは平気であるが、自己中心というよりセコイのだ。同級生から「貧乏性が染み付いている」と笑われていた。だから自分も笑って付き合ったという部分もあった。

 ただ『メガゾーン23』については、バーチャルリアリティーとメカと戦闘場面には燃えていたが、風刺の部分はチンプンカンプンだったようで、そこが面白かったと言っても意味が理解できなかった。

 また、親が自衛官という影響で何かと保守的だったし、そのうえ同級生から「オタク」と言われた人なので、長らく会ってないけれど生きていたら選挙では自民党の芸能人に投票していることだろう。

 
 
 

更新日:2022年7月3日

 『ベストガイ』なんていう映画があった。

 これは『トップガン』の真似をして作られた宣伝映画で、公開当時、防衛医大で知り合った自衛隊のパイロットが、F15は本物を撮影しているから迫力があるけれど内容はつまらないと言っていた。


 この人は高校を中退して就職を探していた当時、暑い日にバスを待っていたら近くの駐屯地のおじさんに声をかけられ、まだバスが来るまで時間があるから熱中症にならないよう日陰に来て待ちなさいと親切に言ってもらい、自衛隊の施設の中で麦茶まで飲ませてもらったのだけど、そのさい就職先を探している最中だと話してしまったため、入隊申込書を出されて書けと少々強引に言われたから「麦茶に釣られて入隊した」と言っていた。


 ただ、最初はそういう勧誘をされた使い捨て用の隊員だったけれど、パイロットの資質があると判り操縦の仕事をするようになったそうだ。大空に憧れて入隊したけれど適性ナシと撥ねられる人が多い一方で、こんな人がいる。これは努力ではなく元々の才能らしい。

 そして『ベストガイ』は、人気俳優の織田裕二ふんする主人公が、操縦士としての実力によって防大卒のエリートに対抗して意欲を燃やしたりするから、そんなのはドラマがステレオタイプでアホらしいと、本物の叩き上げパイロットである彼は言っていた。


 ところで、ずいぶんと後になって『トップガン』の続編が作られた。

 この宣伝キャンペーンで、韓国には出演する男優が三人か四人で訪問して派手な感じだったが、日本に来たのは主演のトムクルーズと製作者だけだった。トムクルーズのファンの女性はイベントに押しかけたが地味な感じで、それだけ日本の配給会社は金が無いのか、それとも最近の日本は洋画の人気が低迷して邦画の観客が圧倒的になっているから、その影響かと指摘されている。


 もっと盛り上げるなら、共演のジェニファーコネリーを呼べば日本の映画ファンは悦んだはずだ。

 今では演技派女優・アカデミー賞スターだが、かつてトップガン一作目の当時はアイドルとして大人気だった。天皇が皇太子のときファンを公言するブルックシールズとともに、ジェニファーコネリーは化粧品の宣伝に出て、眉毛を太く描くのを大流行させた。

 ちょうど、中森明菜や小泉今日子がわが青春のアイドルで今も好きだが妻には内緒という人がいるのと同じで、今も人気がある。

 そういうことを、最近の配給会社の人たちは知らないのかもしれない。


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 日本で出た写真集。

 資生堂パーキージーンの宣伝に出ていたものが中心。

 自宅の書棚にあるのを見た女性に、「後生大事に持っているとは、このことね」と言われたことがある。

 下は中身の一部。


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