テレビで『ハリーポッター』の映画化シリーズを放送していたので思い出した。
あの当時、大学生が喜んで観ていたので、なにが良いのかと尋ねるとハーマイオニー役のエマワトソンが可愛いと言っていた。そして「でも僕、ロリコンじゃありません」と釈明していた。
また、CGの技術的進歩により映像化できるようになったものだが、これは原作を読む方が面白いのだ。知り合いの小学生が熱心に読んでいて、その母親が言うには繰り返し読んでいるとのこと。それで読んでみたら、活字の面白さというものを再認識させてくれた。なるほど売れるわけだ。ただ、差別的な描写が気になると母親が言っていたのは、その通りだと思った。
これは弁護士をしている人が言っていたけれど、ビデオゲームばかりしている息子に、読書の習慣が無いと勉強できなくなると気にして本を読めと言ってもダメだったが『ハリーポッター』の人気を聞いて買ってきたら、息子はビデオゲームほったらかしで読みだしたそうだ。
とにかく、CGの進歩で映画化が良く出来ていても原作を読む方が面白い。読んだ子供が観客席に多いことを踏まえて省略や脚色をしない忠実な映画化だから子供向けにしては上映時間が長いというのも、ベストセラーだからというだけでなく、小説の方が面白いからということがあるのだろう。
そして日本語翻訳の版元は夫婦でやっていた小出版社で、夫の死後に妻が奮闘していたところ版権を入手し、税金対策で金を海外に持ち出そうとして問題になった、という事件もあった。儲かり過ぎて税金が高いと海外に金を持ち出すことはよくあるが、外国為替管理法違反に問われたりするものだ。
あと個人的には、拙書『防衛医大…』 にあるとおり、傷跡のストレスを緩和するため直線の傷をギザギザに縫い合わせる「Z形成術」をしているので、身体に稲妻のような傷跡があって、公衆浴場で小学生から指でギザギザの仕草とともに「なんで」と訊かれたので、戦って付いた傷跡だと言ったら「すごい。ハリーポッターみたい」と言われたことがあった。