- 井上靜

- 2023年2月27日
- 読了時間: 2分
更新日:2023年2月27日
ムーミンの作者トーベ-ヤンソンスの伝記映画『トーベ』で、彼女はバイセクシャルだったことが描かれていた。
彼女の父親は彫刻家で、娘が絵に興味を持って描くのはいいが、決して正統派ではない作品ばかりなので良い顔をせず、そのうえ奇妙なクリーチャーのイラストとしか思えない絵を描いているので、困った様子であった。
それはもちろんムーミンに登場するキャラたちで、これが外国でも大人気となり、サイン会では子供たちが行列し、家賃の滞納などしていたのが一気に富裕となる。
そして父親が死んで遺品を見たら、ムーミンの人気について取り上げた新聞の記事をたくさんスクラップしていたのを発見し、彼女は涙ぐむ。ちょうど『チャーリーとチョコレート工場』で、お菓子を禁止していた歯科医の父親が、チョコレート工場で大成功の息子についての記事を切り抜いて貼ってあったのを、後に息子が知るのと同じである。
この一方で、トーベは私生活で男性と女性の恋人について苦悩する。
最近、同性婚のことで首相らが古い偏見から差別的発言して問題になっている。
そのさい、どういう訳か日本国憲法が同性婚を否定していると言う人たちがいる。
ところで、前に頼みごとをしてきた夫妻は、なんでもするからと懇願したから、ではあなたたちの高校生の息子を寄こせと言った。その息子は成績優秀だし性格は良いしイケメンである。うちの娘の婿にしたい。夫妻がビックリしたから冗談だと言った。
しかし、こんなこと昔は普通にあったことだ。
だから、そんなことではなく結婚は当事者の意思によらなければならないという意味で「婚姻は両性の合意のみにより成立する」と憲法は規定したのだ。この字面から両性とは男女だけというのは「言葉の綾」である。それを基に同性婚は禁止だと言うのは屁理屈の水準にも達していない。
あとは映画を観てほしい。





