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​炬火 Die Fackel 

更新日:2022年7月21日

 『ナニワ金融道』の青木雄二が、オウム事件があったさい指摘していた。

 こんなことが起きないように「正しい宗教を教えるべき」と言う人がいるけれど、そんなの甚だ牧歌的で、やるべきなのは義務教育で「神はいない」と教えるべきだと説いていた。

 もちろん宗教弾圧しろという意味ではなく、思想信条の自由は基本的人権だから尊重すべきだが、まず常識を教えるべきだ、と。

 だいたい、宗教の見地でも神や仏も良心の拠り所であるから実在するものとはしていないのが正確なところだ。さすがに神は居ないと宗教家が説くことはできないというだけのことだ。


 もともと日本人の信仰は宗教からかけ離れている。

 だから霊感商法は殆ど日本で行われている。それだけ引っかかる人が多いからだ。この原因が、日本人の好きな、宗教からかけ離れた滑稽な信仰である。霊感商法では、先祖の問題や悪い霊のために災難がふりかかるとか言って脅すけど、これに僧籍のある人が指摘していた。

 「自分は寺で生まれ、僧侶になるため宗教の大学に行き、仏教を専門に勉強するのと同時に、一般教養として世界中の宗教も学んだが、どの宗教も、そんなことは言ってない。墓石や仏壇や御札といった宗教グッズを売っている業者が言っているだけだ」


 たしかに、宗教施設内で何か売っても、おどろおどろしい話をして売ろうとはしない。

 ただ、もともと日本人は、信仰心が乏しいというより皆無で、ただ、その「宗教グッズ」が大好きで、これはちょうどスポーツはしないのにオリンピック関連グッズ売り場には行く人と同じだ。

 ここに付け込まれるから、インチキな壺を売りつけられるなどの形で金を巻き上げられるのは日本人ばかりということになる。



 安倍元首相殺害事件の原因は宗教と政治との癒着であった。

 しかし元はと言えば日本が滑稽な信仰と行動をしているから、政治家と癒着している宗教が勝手なことをし放題になるのだ。

 
 
 
  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 2022年7月14日
  • 読了時間: 2分

 オウム真理教事件の当時、筑波大学の学生は就職活動で困ったと言う。

 なぜなら筑波大学は怪しい宗教団体の魔窟のような印象を持たれてきたからだ。福田信之学長の専制支配により、学内での諸活動は禁圧され、大学当局による統制が強まることで抑圧的になることを批判するさいの「筑波化」という言葉まで出来たほどだった。ところが例外は統一教会で、特別扱いされていた。福田学長は統一教会の熱烈なシンパだった。

 だから、オウム真理教に一流大卒の信者がいてヤバイことをしていたということから、オウム教事件があってからは筑波大の学生に対して疑心暗鬼なる人がいて、学生は就職活動のさい苦労させられたというわけだ。


 もともと福田信之という人は、本業では実績のない物理学者だった。

 そして同窓生から「ヘァツ」と言われていた。理工学用語でドイツ語を使うから、そこで「性格が悪い」を婉曲に「心」と言うのを、エナジーではなくエネルギーというのと同じでハートではなくヘアツ(Herz)と言ったのだそうだ。

 そんなヘアツの人が勝手に出来たのも政治情勢の影響があったからだ。


 80年代には学生運動が衰退した代わりに怪しい宗教活動が活発になる。

 その意味で筑波大学は最先端だったが、全国の大学で統一教会の「原理研」が跋扈した。おかげで宗教系のサークルは勧誘のポスターに「原理研・統一教会とは関係がありません」と断り書きするほどだった。

 この当時は統一教会と密接な中曾根首相だったことも影響している。この人に比べれば安倍首相は祖父の岸首相から引き継いだだけだから熱心さでは劣る。



 80年代は、テレビでも店内でも松田聖子の歌が聴こえていた時代だった。

 松田聖子の大ヒット曲の数々は80年代の象徴だった。この一方、大学では原理研が活発だった。

 そして、長生きした中曾根元首相は老衰で死去したあと、松田聖子が元夫と一緒に愛娘の位牌と遺骨を持って記者会見し、この翌年には統一教会に家庭崩壊の恨みを持つ元自衛官の男が安倍元首相を殺すという事件が起きた。

 こうして80年代は後味が悪い結末となったのだった。

 
 
 

更新日:2022年7月12日

 オウム真理教事件の当時、教団の信者でもある顧問弁護士がテレビで怒っていた。

 批判するさい統一教会を引き合いに出した人がいたから「統一教会なんかと一緒にしないでください」と。ところが、この弁護士は別の番組で、教団施設がある山梨県上九一色村で反オウムの先頭に立つ人(その当時けっこう年配だったのに最近も健在であったと伝えられた)について「あの人は日本共産党員だ」と言い出した。

 実際に、この人は日本共産党員であると公言し、オウム真理教事件でマスコミから反オウム活動の旗手として取り上げられたことで有名になると、選挙で共産党のチラシ広告に登場して広告塔の役目をしていた。

 それで、オウム真理教を批判するのは共産党員だから、と言うことだ。つまり、統一教会なんかと一緒にするなと怒っているけど、一緒だったということ。統一教会は、霊感商法など反社会的活動が問題になるたび、批判しているのは共産党だと言っていた。



 かつて統一教会は「天皇拝跪」の内部告発が騒ぎになっていた。

 この教団の教祖である文鮮明(ムン=ソンミョン)はキリスト(救世主)の再来であるから世界で一番偉い人であるとして、アメリカでは教団の米国支部長が合衆国大統領に成り代わり平伏す儀式をするなど各国で同じことをしていた。だから日本では統一教会の日本支部長が天皇に成り代わり韓国人の教祖に平伏す儀式を執り行っていた。

 この内部告発が『文芸春秋』に掲載されると、読んだ日本の右翼関係者は驚き激怒した。当たり前だ。しかし、その後も自民党の政治家たちは、選挙で組織票を集めてくれるので腐れ縁を続けていた。


 その内部告発で騒動になったら、統一教会は共産党の陰謀だと言っていた。

 まったく、共産党が文芸春秋に内部告発を掲載させるという荒唐無稽さには誰でも呆れるだろうが、だいたい宗教団体は、こんな調子である。創価学会だって幸福の科学だって同じである。

 もともと、宗教団体は日本の赤化を防止するため利用されてきた。これは戦前からで、創価学会の前身である創価教育学会を創設した牧口常三郎が特高警察の弾圧に協力していたことは昔から『文春』などで報じられてきた。戦後になると米国の占領政策という形で引き継がれた。

 だから、反共であれば宗教団体はやりたい放題で、違法行為があっても警察は手が出せないし、さらに税制の優遇を利用して組織を拡大し、選挙で自民党に協力してきた。これを利用してオウム真理教も勢力を拡大したのだ。


 そういうことが続けられてきたあげくの安倍元首相殺害事件ということだ。

 
 
 
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