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​炬火 Die Fackel 

  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 2021年4月26日
  • 読了時間: 2分

更新日:2021年6月23日

 あるネット記事で「院だけ東大」の人が「学歴ロンダリング」と揶揄されているという話題を取り上げていた。

 それで思い出した。


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 知り合いの医師で、慶応卒だが公立から受験し現役で入った人がいる。慶応大は、高校で成績が良い人を集めるため学費を安く設定し、その代わり付属の人たちから金を取っているらしい。だから、お坊ちゃまお嬢さま学校といわれるが、大学の学費は安いということだ。

 そして埼玉医大を出た医師が慶応大学をお坊ちゃま大学と言っていたことについて、その慶応卒の医師は、埼玉医大のほうがずっと学費が高いじゃないかと笑っていた。たしかに、私大の医学部は偏差値が低いほど学費は高い。だから慶応医学部が学費最安である。


 また、院だけ東大についても、あんなところ誰でも入れると言う。入試も入学後も、そこに合わせれば良いだけのことで、そうするための雛形を金で買っているだけだと指摘した。

 だから、学部が東大なら受験勉強たくさんしたことになるが、院だけでは偏差値自慢にもならない。そう言って、院だけ東大の人をコケにしていた。


 そういえば、三浦瑠麗という「学者」も、実質は院だけ東大であった。

 前にテレビでTBSの金平キャスターが、外国の人質事件でデタラメ発言した三浦瑠麗という人は、それでも国際政治学者として食っていけて、なぜならマスコミがよく使うからで、そんな事実に基づかない発言を平気でする人を起用する方が問題だと批判した。

 彼女は東大と言っても人気が無い農学部で、そのあと大学院で俄かに政治をかじった人だった。


 ただ、マスコミがウケ狙いのデタラメ発言する人を学者として登用するのは、学部も東大の舛添要一からであった。彼はテレビに出始めた初期、テレビ朝日で共演している大島渚が京大で政治学専攻だったと言うと、自分は東大だと得意になって言っていた。

 これに、同席していた昔有名な左派論客いいだもも(注、本名は飯田桃という男性。東大で三島由紀夫と同期で、もっと成績が良く主席で卒業した)は「今のような差別的な言い方をするなら、私は君の大先輩ということになるが、君が言っていることは飽くまで君独自の意見であって、東大で勉強した成果という水準では到底ない」と厳しく指摘していた。


 こういう指摘をできる人が死んでいなくなったりした後、舛添要一はテレビで宣伝してもらい政界入りし、テレビには同じ局の同じ番組を中心に三浦瑠麗が出るようになったのだ。

 
 
 

更新日:2021年6月23日

 自分が高校二年生の時、体育教師の先輩だという日本体育大学の助教授(当時は准教授という言葉は使われてなかった)が来校して講演したが、このさいオリンピックに出損なった話題が出た。

 これは、モスクワオリンピックを、米国の圧力で日本もボイコットに付き合わされたからだった。スポーツ界の反発は強く、体力や技量の絶頂期であるとか、年齢的に最後の機会だとか、そういう選手たちもいたから当然のことだが、しかし対米従属の日本政府は、補助金の削減で脅して従わせた。

 このトラウマが今もあるらしく、伝染病で困難であろうと何が何でも東京五輪を開催して欲しいと言っている人たちには、モスクワオリンピックに出損なった元選手たちがいる。

その、高校で講演した日体大の先生も、悔しかったらしい。


 ただ、この話題のさい、なにがボイコットの原因かということで、ずいぶんとデタラメなことを日体大のセンセイは言っていたのだ。

 あれは、当時のカーター大統領が、今の米国大統領たちとは違って平和主義だったけれど、その代わり武力を用いず非妥協的な態度をとる方針で、当時ソ連のアフガニスタン侵攻を批判しながら「平和の祭典を、戦争している国で開催するべきではない」と、モスクワオリンピックのボイコットを呼びかけたのだった。

 ところが、そもそもソ連がアフガニスタンに侵攻したのはイスラム勢力の伸長を警戒して傀儡政権を作るためで、あとからあの911事件が起きるとアメリカもアフガニスタンを攻撃していたので皮肉だが、なのに日体大のセンセイは「アフガニスタンの人たちは、発展途上国だから知的水準が低いので、ソ連が共産主義思想を説いても理解できなくて、それなら軍隊を送り込んで占領して勝手にしたらいいだろうと考えたのだ」と言った。

 まったく、ソ連を批判するというより、米国と日本を恨むというより、アフガニスタンを完全にバカにしているというべきトンデモ発言だった。


 しかし、この日体大のセンセイよりひどいのが、青山学院大学の三浦瑠麗センセイである。

 この人はTwitterで、米国が中国に圧力をかけるため北京オリンピックのボイコットを協議していることについて問題にするのはいいが「冷戦中も列強の対立の時代も、平和の祭典として連綿とつづいてきたオリンピックの歴史を覆そうとするとはね」と述べたので、何を勘違いしているのかと呆れられて話題だった。

 まずモスクワオリンピックのボイコットがあり、これに日本は付き合わされ、続けてソ連がロサンゼルスオリンピックをボイコットし返し、ただ中国やユーゴスラヴィアといったソ連と友達であったけど険悪になったり距離を置いていたりの国々は参加していた、という歴史事実がある。これを知らないセンセイがいるのだ。

 もちろん勘違いは誰にでもあるが、それにしても体育ではなく政治学の人としては、お粗末すぎる。

 
 
 

更新日:2021年6月24日

 竹中平蔵は、日本国民は月に七万円で生活して年金もなにも無しにしろと公言した。それもヘラヘラ笑いながら。これだと風呂なしアパートに住んで三食インスタントラーメンの生活であるから早死にする。

 この男は他にも、日本国民は貧しくなれという趣旨の発言を繰り返している。そして一部の富裕層だけが贅沢するということ。

 この考えを基に、菅総理は「自助」を説いて国民に窮乏生活を強いるつもりであるし、かつて小泉純一郎総理は慶応大学で授業を受けて強く影響されたそうで、だから金持ちが貧乏人から吸い上げる政策ばかりだったのだ。

 こんな竹中平蔵を政治に関わらせるなと怒る人たちがいて、もっともな怒りではあるが、竹中平蔵は加藤寛の後任者であるから、いなくなってもまた慶応大学から同じ教授が出てきて同じことを説くだろう。

 つまり、問題は竹中平蔵自体ではなく、そんな学者を常に輩出する慶応大学である。もともと、富める者ますます富み、貧しい者ますます貧する、という政策を研究する慶応大学経済学部であるから。

 今は葬式で話題の中曾根康弘もと総理大臣は、国鉄分割民営化や派遣法を推進し、竹中平蔵と小泉純一郎総理による不安定雇用と奴隷労働の政策を先駆けていたけれど、ここでは加藤寛が露払い役であった。

その前、中曾根防衛庁長官の時、慶応大学医学部出身の医師会長=武見太郎と組んで防衛医大を設立するなどしていた。だから防衛医大は官学なのに学長は慶応卒が据えられるのだ。

もともと慶応大学医学部は、医学の軍事利用に反対する学生を退学で脅し弾圧していた怖いところである。

このように、慶応大学は看板学部の経済学部と医学部どちらも伝統的にヤバいのだ。国民の命を守るためには、竹中平蔵を排除するだけでなく慶応大学を潰さないといけないのだ。

 
 
 
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