- 井上靜

- 2024年9月18日
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フジモリもと大統領が死んだ。
かつて南米に移住した子孫の日系人フジモリという人がペルーの大統領になった。それだけでは日本と無関係だが、日系人の大統領というので話題になった。
ところが、途中でフジモリ大統領は、離婚した元妻から批判されていた。権力を得たら変節したという指摘だ。
あの時、人気漫画『ナニワ金融道』の作者として知られる青木雄二は、ペルーの政治が混乱していることについて、フジモリ大統領の責任であるとし、それだけでなくフジモリが悪いということは、彼の眼を見れば判ると断定していた。あれは腐敗堕落した政治家の目つきであるから。

フジモリ大統領は不正が発覚すると日本に逃げて来た。
その間、なぜか曾野綾子の自宅に居候というか匿われたというかの状態であった。困っている人だから誰であろうと助ける慈愛の精神によるものだと曾野綾子は言っていたが、では中国から江青女子が逃げて来ても匿っただろうか。いま中国の悪口が官製でマスメディアにより政治的意図から流布されているが、そこまで流行する前から商売としてヘイト発言を垂れ流していたけれど。
それにしても、ペルーとどんな縁があったのだろうか。
日本財団との関わりがあったのか。
昔からの噂で、曾野綾子は笹川良一と親戚だと言われてきた。顔も似ているとまで言う人がいた。それで跡継ぎとなり、いつも日本財団から広告料金を受取っている『週刊新潮』の曾野綾子に対する依怙贔屓が、更に露骨なオベンチャラになった。
もともとペルーは、フジモリ大統領になってから、日本から経済援助が得られないかと期待をするようになっていた。そこで日本財団と何か繋がりがあったという推測も出ていた。
老人は適当な時に死ぬべきだと曾野綾子は説いた。
それでいて自分は90歳を過ぎても死んでない。あれは夫の三浦朱門に認知症のため苦労させられて愚痴ったというだけのことだったのだろう。
そして曾野綾子がヘイトしていた中国に、日本は完全に追い抜かれて距離をあけられている。ペルーだけでなく南米も日本から経済援助を受けたいとは言わなくなった。この現実を、死んでいれば観なくて済んだのに。
そんなところでフジモリもと大統領が死んだという報である。


