コロナウイルスなんて日の丸と君が代が吹き飛ばしてくれるはず
- 井上靜

- 2021年6月11日
- 読了時間: 2分
更新日:2021年6月24日
先日、FM放送でロストロポーヴィチの演奏の録音が流れていた。
これを聴いていて思い出したのだが、彼は政治の腐敗を批判したり、小説家のソルジェニーツィンを当局から匿うなどしたり、いわゆる反体制活動に手を染めたとして権力に睨まれて迫害された。
だから、その当時の国歌を、歌詞の「ソビエト連邦」という意味の部分を「ロシア」に変えても、起立して歌う気になれないと言っていた。

しかし、大多数の国民は、あの曲を聴くと誇らしい気持ちになると言った。
それは、オリンピックの表彰式で米国歌とどちらが多く鳴り響くか競っていたことを思い出すからだ。
こういうことがあるから、新型肺炎が心配でもオリンピックに拘る人たちがいるのだ。
そこには、まず、大きな大会で活躍しないまま引退したらスキルなしデクノボーとして就職で苦労して無名だから選挙にも出られないという悲惨な末路という人たちがいる。
また、イベントとして金儲けに利用したい人たちがいる。
これらとは別に、大会を政治的に利用したい人たちがいる。そんな人たちにとってのスポーツとは、楽しんだり親睦や親善に役立てたりするためのものではなく、国民を統制するツールでしかないのだ。
そんな発想になるのは、庶民ほどテレビばかり見て、なにも考えず雰囲気につられやすいからだ。
おそらく、東京オリンピックが強行され、日本の選手が金メダルを取ったら、テレビでアナウンサーが絶叫するだろう。
「コロナウイルスも緊急事態宣言も、日の丸と君が代が吹き飛ばしてくれましたーっ!!!」
これに釣られて感動する庶民。どれくらい多いかは不明だが、大勢いるだろうと政府筋は期待しているはずだ。だから利益のオコボレの無い政治家でも、オリンピック開催に拘るということだろう。



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