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​炬火 Die Fackel 

 そもそもの話。

 かつての戦争で、米軍による爆撃の爆弾数は、日本よりベトナムの方が何桁も多かったが、ベトナムの死者数は日本より何桁も少なかった。なぜか。ベトナムは軍が防空壕を造り一般人みんな退避できるようにしていたが、日本軍の防空壕は大本営と皇族用だけで一般人は各々自分で掘れだったから役に立たないのばかり。

 この伝統が今も続いているから、日本は地震などの災害が多いのに、避難所をはじめ対策をしない。


 これを世界中が不可解がる。

 なぜ多くの日本人は、悲惨なことに対し、他人には平然として自分だと我慢するのか。それは、被害を当然の報いだと思ってるからだ。

 かつて東日本大震災にさいして石原慎太郎都知事が、津波は「天罰」と暴言吐いたけど、その通りだと言う人もいっぱいいたのが現実だ。だから彼は失脚しなかった。災禍も病気も障害も罰を受けてるから苦しめばいいと思うのだ。

 これは何より仏教界が悪い。 前に僧籍にある人に、前世の因縁とか言って障害者などを差別するのは仏教のあり方として間違っていると言っところ、それが仏教の考え方だとし差別を煽ることを肯定した。そのように日本の仏教は独特で、人類の普遍的な価値観からすると異常である。


 今回の震災では政府がやってるふり宣伝している。

 そのプロパガンダ映像は、わざとらしく音楽を流し、首相が避難者と握手するところだけスローモーションになっていたりで、首相は被災者を利用しているだけだ。

 また、小泉進次郎防衛相は、被災地へ自衛隊機でクーラーを運搬する場面を撮影し流していたが、被災地に避難所があれば元々無用だった。被災者は相変わらず体育館に雑魚寝で、これは諸外国から驚かれている。人権無視だと。それでも無策のままで、そこへクーラーを自衛隊機で運搬して見せて役立っているふりをした。

 ところが、届いたクーラー使われていない。積まれた上が物置にされている写真が話題だった。電源が無いから使えないのだ。クーラーに電源が必要だと知らなかった小泉進次郎防衛相は、おそらく電気料金を払うことがなかったから、わからなかったのだろう。それくらい甘やかされて育ったのだ。

 

 

「アンドリューフォーク症候群」という俗語がある。

 これは、無能で権限だけを持つ味方が組織に混乱や被害をもたらす状況を指す比喩的表現であり『銀河英雄伝説』のキャラに由来する。これに該当する一人に小泉進次郎がいる。



 
 
 

 『容疑者Xの献身』の作者である東野圭吾さんが病死。

 癌だったそうで、68歳とは少し早死にだと残念がられている。

 たいへんな話題だった『容疑者Xの献身』は推理小説と普通娯楽小説の両方で受賞していて、これが推理小説を低く見る小説家から扱き下ろされ、推理作家からは推理小説に満たないと評する者もいた。

 このことで同級生のことを思い出した。



 その同級生は中学生の時に推理作家になりたいと言っていた。

 そして彼は、誰よりも推理小説をたくさん読んでいることを自慢していた。しかし推理作家になれなかった。売れなかったのでも認められなかったのでもなく、遂に書けなかったのだ。

 つまり、たくさん読んでも、そこから面白さの要素や物語の本質といった所謂エッセンスを抽出して読み取ることができなかったのだ。 

  

 しかも、彼は勘違いしているようなことを言っていた。

 「小説を書くのにジャーナリスティックな本は読んでも役に立たない。SFやミステリーを読むべき」と言ったのだ。

 SFとミステリーの二大分野では純文学と違ってアカデミックな評価が得られないと言うなら常識的に考えれば理解できるし、またSFはマニアックで小説で稼ぐのは難しいからミステリーの方が商業的に有利だと言うのなら当然のことだ。

 それに、松本清張のような推理小説を書くのにジャーナリスティックな素養は必要不可欠だろう。

 

 赤川次郎も言っていた。

 推理小説は犯罪を扱い、犯罪は社会の歪みが原因だから、どんな推理小説でも社会に無関心では書けない、と。

 また、その同級生は佐野洋の小説を特に好んで読んでいたが、佐野洋も元新聞記者であったし、その体験が小説にも反映している。

 それなのに、変なことを言っていた同級生は、浅い読み方しかできず面白さが解らなかったのではないか。

 

 そんなことを人気作家の訃報から思い出したのだった。

 
 
 
  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 7月27日
  • 読了時間: 2分

更新日:8月1日

 「冒険家ゆたぽん(17)」のアカウントが騒ぎを起こしている。

 これは不登校児だった少年がSNSでネトウヨを始めたものだ。もともと、よくある高校生の投稿をしていたが、当然のこと大した注目はされていなかった。それでネトウヨ稼業をはじめた。

 ところが、発想が稚拙なのはネトウヨの特徴であるから年齢的なことではないにしても、どうもオッサン臭い内容と言葉づかいであるうえ以前の投稿と辻褄が合わないこともあるから、名義貸しで小遣い稼ぎだろうと言われていた。



 そうしたら、実はその父親が書いているらしいと言われるようになった。

 つまり、注目されて広告で利益を得るためらしい。そもそも義務教育とは、教育を受ける権利がある子供を学校に行かせる親の義務である。それを不登校ということは親の責任である。それでも思うことあって子供を学校に行かせないというなら他にもあることだが、不登校の挙句に息子をネトウヨにして稼ぐというのは倫理的に最悪だろう。


 かつて関口淳という超能力少年がマスコミに騒がれた。

 あのユリゲラーによるスプーン曲げを小学生がやって見せて、テレビや週刊誌が取り上げた。UFOを目撃したことがきっかけで超能力が目覚めたという触れ込みだった。

 そして『仮面ライダー』のシリーズ四作目『仮面ライダーX』にゲスト出演までした。超能力だのUFOだのと、いかにも70年代の流行である。

 これらには父親が関わっていた。



 散々騒がれた挙句にトリックが暴かれた。

 これにて「超能力ブーム」は終焉となった。父親は謝罪したうえ、小さい頃にチヤホヤされたら大人になってからが心配だと言った。

 そして成人した関口淳は、大学進学を諦めて親類が営む小さい店と会社で働き、これを辞めてから別の業種に就職したり、という職歴のあと友人たちと大麻パーティーを開催したことで懲役一年半に執行猶予が付いた有罪判決をうけ、執行猶予中に窃盗と無免許運転をしでかしたため執行猶予を取り消されて服役する。

 その後は消息不明とのこと。

 もう手遅れかもしれないが、「ゆたぽん」の父親は反省すべきである。オカルトとネトウヨの違いはあるが、時流に乗って息子を利用したことでは関口淳の父親と似たようなものなのだから。

 
 
 
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