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​炬火 Die Fackel 

更新日:6 日前

 小泉進次郎が出た当時のこと。

 親の七光りで政界入りした四世を、女性は「生意気」などと嫌悪感を露わにしていたものだが、それを言うと意外そうにした人がいた。この人は小泉進次郎が女性から人気だと思っていたのだ。それは売り出すネタとしてメディアに流布された風説であり、これに付和雷同する女性も少しはいるという程度のことだった。

 ところが、その人は女性と接することが乏しい男性だったので、女性の眼は節穴ではないことを知らなかったのだ。



 そんな小泉進次郎が、また工作で絶賛されている。

 もちろん防衛大臣になったからだ。幾ら貰ったかまでは不明だが、雇われた御用ライターが、中国から軽くあしらわれた進次郎のことを「中国を完全論破」と、まるで西村博之のように称えていたりで、空々しすぎて効果はむしろ疑問だったりする。

 そして酷いのは辺野古の事故に付け込むプロパガンダでのこと。


 辺野古の転覆事故で「遺族の思い、沖縄の皆さんに知ってほしい」と国会答弁。

 この進次郎が言う「沖縄の皆さんに知ってほしい」とは要するに「沖縄が中央に対して無駄な抵抗をするから本土の人間が死んだんだぞ」という恫喝であった。

 まったく、事故を政治利用する意図が露骨である。

 しかも、これは沖縄でのことだから、当地のマスコミが事故について最も報道しているにもかかわらず、 沖縄では無視されていると小泉防衛大臣は嘘を公言した。もともと被害が悲惨だった米軍による事件事故や米兵の犯罪には、通り一遍のことしか言わないのに。


 そもそも、船舶の事故は国土交通省の管轄である。

 だから、その組織に属する海上保安庁が辺野古に来ている。そして、その事故の船は基地建設の埋め立てに抗議する活動にも使用されていて、事故で亡くなった船長は抗議行動に参加してきたけれど、乗客は抗議活動に参加していなかった。参加したというのはマスコミの誤報で後から訂正された。

 また、亡くなった乗客が高校生で、修学旅行で来ていたのだが引率の教師が付き添っていなかったという危険で無責任なことがあった中での事故だから、文部科学省が出てきたけれど、その対応が事故を政治的に利用して沖縄県知事選に向けてのプロパガンダになっているから行政機関の政治的中立として問題が指摘されている。

 そこへ、管轄違いの防衛大臣がしゃしゃり出て越権行為のうえ嘘までついて事故と個人を政治に利用しているのだから、違法行為であるうえ人間性まで疑われる。

 

 こんな小泉進次郎を絶賛する声が上がっている。

 なんて騒いでいるのも、その「絶賛」をしてるのも、全部インターネット上 でのことだ。これは今ちょうど問題になってる小泉進次郎と高市早苗とが総裁の椅子を争うさいのネット上でのデマ合戦と同じ工作だ。現に小泉進次郎を賞賛しているのは御用マスコミ人とネトウヨ、そして権力に媚びて弱い者いじめするクズだけである。

 これは、金でデマ工作して世論操作し、政敵を貶めるだけでなく無能な者を有能に見せかけることまで横行しているということなのだ。

 
 
 
  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 6月7日
  • 読了時間: 3分

 『銀河英雄伝説』がSNSで「論争」になっていた。

 それとは別に、こちらで独自に述べていたことがあるので、それを改めてまとめる。

 元はネトウヨの妄想であった。


 「南京虐殺事件は朝日新聞の捏造話」という相変わらずの退屈な話だ。

 南京虐殺事件は東京裁判で取り上げられてから知られるようになったことで、事件の当時アメリカ人の記者が現地にいたことから『ライフ』誌が他とまとめて取り上げたけど日本では報道されてない。

 もともとネトウヨは、なんでもかんでも他の新聞の記事まで『朝日新聞』にしてしまうから滑稽である。


 他のことでも同様である。

 例えば、従軍慰安婦と吉田証言は産経新聞と読売新聞も記事にしていたし、中国戦線の日本軍による「100人斬り競争」は毎日新聞の記事だったし、 昭和天皇の靖国神社A級戦犯合祀不愉快発言を書きとめた宮内庁長官の「冨田メモ」は日経新聞のスクープだった。

 これらもネトウヨは「朝日新聞の捏造」だと言っていた。


 ネトウヨ妄想のパイオニアが渡部昇一上智大学教授であった。

 この人は、匿名ではなく堂々と実名を出してやらかしていた。そんな人の原稿を載せていた中心が文芸春秋社の各誌だったが、彼が統一協会との関係を露骨化させたあたりから距離をおくようになった。

 この人と『銀河英雄伝説』は、どう関係があるのか。



 『X』で話題(論争?)中の『銀河英雄伝説』。

 その一場面でのこと。「劣悪遺伝子排除法」を制定し大虐殺した独裁権力者ルドルフが演説で吐いた「神聖なる義務」という言葉は、渡部昇一教授が説いたことだった。ナチを見習い身体障害者を根絶やしにせよという主張が『週刊文春』に掲載されたさいの題名そのものだった。

 その「神聖な義務」を説いた渡部教授、医学は門外漢で、専門は英語学。英会話はできなかった。


 防衛医大が渡部昇一上智大学教授を呼び学内で講演させた。

 それは政治的な事情だった。そもそも防衛医大を作ったのが中曾根康弘防衛庁長官であり、そのあと首相になった中曾根のシンパの一人が渡部で、二人揃って統一協会と密接であったから当然のこと。

 だが、身体障害者抹殺論者を医療機関が呼ぶのは非常識だ。ただ元々ナチズム傾倒の医師は珍しくない。


 この問題を著書の中で取り上げた。

 あのとき防衛医大で渡部昇一の講演を聴いた体験を詳述したが、医療問題の市民団体を代表する女性から文句を言われた。なぜか不明で、この人はもしかしたら統一協会かと疑った。

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 また「中曾根ブレーン」の一人に曾野綾子がいた。

 この人も同じ障害者排除論者であった。渡部昇一と同時期に同じメディアで右派論客として活動した。小説家だが文学賞は受賞無しで、受賞はフジサンケイの「正論大賞」である。これは渡部昇一も受賞者である。

 そして曾野綾子も、自民党の野田聖子議員が高齢出産で障害児を作り社会に迷惑をかけたと言って非難した。野田聖子は、曾野綾子が保守派だと思いこんで好意的だったから、公然と差別されて驚いていた。

 
 
 

 天安門事件でプロパガンダが繰り返される。

 2026年の6月4日で、「天安門事件」から37年になる。しかし本当の「天安門事件」とは更に昔のことだ。それは周恩来の追悼の集会が「四人組」に対する糾弾の場となったことで、その四人組と呼ばれる徒党を組んでいた毛沢東の妻の江青女史が軍隊を使って強引に天安門広場の集会を解散させようとして起きた事件のことである。

 ところが、37年前に、学生運動を中国軍が武力弾圧したとされる事件のことになってしまった。


 そして当時の学生リーダーが来日して会見。

 「日本も中国の脅威に対する最前線に立つべき」

 この人、その時その場にいなかったけれど、その時に天安門広場で何があったかって話をたくさんしてきた。そして今では、アメリカの言いなりになって軍拡と増税をする日本政府をアシストする発言をしているのだ。

 もう一人の学生運動のリーダーは、悪名高い工作機関NEDから資金を受けた扇動者で、その後やはりアメリカに逃げた。あの空々しい香港の「民主の女神」と同じである。


 あの当時の日本の報道は、正確に検証することが出来なかった。

 天安門広場で中国軍が虐殺をしたとしか報道せず、その「犠牲者数」についても他より少なければ中国寄りとバッシングが行われたほどヒステリックだった。

 ところがその後NHKの番組で池上彰が報じた。逃げ場所を一つ開けておいて攻め込むというのは兵法で中国の伝統だが、そのようにして天安門広場にいる学生を逃がしたと言うことだ。

 たしかに、この時の動画がある。学生たちは『インターナショナル』などの歌を唄いながらにこやかに退場していた。天安門広場に戦車が突入して大虐殺というのはフェイクだという指摘もされた。



 ところが、日本共産党が西側の軍拡と増税のプロパガンダに同調している。

 まず党中央委員会の機関紙『しんぶん赤旗』が「西側」の宣伝にソックリ乗っかり中国を非難している。この上意下達のための機関紙を読んで鵜呑みにする党員の義務を忠実に実行している志位議長以下の党要職の人達が異口同音の金太郎飴で発言した。

 それなら、せめてNHKで池上彰が指摘した番組について独自に検証してから発言するべきだろう。これで、よくアメリカおよび傀儡の自民党政権を批判できたものだ。これでは『しんぶん馬鹿旗』だ。


 あの天安門事件当時の自民党の見解はどうだったか。

 「基本的には中国の国内問題で批判にも限界がある」「西側諸国が一致して中国を孤立化へ追いやるのは得策ではない」 だった。これは政治的センスを持った者として当然のことだ。

 それが日本共産党の人達には理解できなかった。ただ何でもいいから自民党政権を批判すればいいという単純さで「甘い」とか言っていたのだ。

 これは、そもそも日本共産党の人達が政治に向いていないと言うことである。


 また、日本共産党が よくチラシで言っていることが気はずかしい。

 「アメリカにも中国にも ズバリ 物言う党」なんて子供っぽいキャッチフレーズで票が入ると思い込んでるところに日本共産党の頭の悪さが現れてる。

 この一方で、自民党も、高市首相の国会で不用意な発言により日中関係を損なって経済的にも文化的にも大打撃になってしまった。まったく無意味に中国を敵視して国益を損なうだけのことをする。

 つまり、昔は、共産党も自民党も、もうちょっと頭のいい人がいたのに、今は駄目ということであるが、むしろ共産党の方が前から劣化していて、しかし劣化の程度の落差は自民党の方がひどいということなのだ。


 なにより重要なことは、あれから日本は衰退の一方で、中国は大発展した、という事実である。

 
 
 
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