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​炬火 Die Fackel 

  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 2023年4月9日
  • 読了時間: 1分

『長電話』

著者 高橋悠治, 坂本龍一

出版社 本本堂

刊行年 1984


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こんな表紙であったことは忘れていた。

今は売り切れまたはプレミアム価格で高い!



 訃報により坂本龍一と高橋悠治の対談本をまた読みたくなったものの正式題名を忘れてしまい検索しても出てこなかったところ教えてくれた人がいたというわけ。


 これについて、ガキのころ習っていたピアノのセンセは言った。

 「政治的な話を左側からするなら、干されないよう余程の実力でないと。あの人たちくらい上手になりなさい。動物の謝肉祭を毎日欠かさずに」

 
 
 
  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 2023年4月4日
  • 読了時間: 1分

更新日:2023年4月24日

 癌のため闘病生活と伝えられていた坂本龍一の訃報が入った。

 その音楽などとは離れた話題だが、かつて彼がテレビに出て自分の家庭のことについて語っていたのが記憶に強く残っている。

 その家庭の生活で、子供がテレビを見ないそうで、おそらく両親ともに音楽家だから自宅に楽器など他にいろいろとあるからだろうと思われる。


 そこで誰だったか一緒に出ていた人が質問した。

 では、学校で困らないか、と。テレビを見なくて良いとしても、話題についていけなくなるのではないか。

 ここでもう一人の共に出ている篠原勝之が指摘したというよりツッコミ入れた。「そんなバカ息子の学校には行かせてないでしょう」と。


 もっともで、感心したと言った人がいる。

 たしかに、テレビを見ていないと会話に乗れない学校に通わせていたのなら、子供がテレビを見ないなんていう話になるはずがない。テレビを見るのは貧しい家庭であり、貧しいだけならまだいいけれど、心が貧しくなるから深刻だ。

 

 それにしても、親はテレビに出るなどして稼いでいるが、そのおかげでその子供はテレビなんか見ないで良くなるというのだから、これはこれで別の問題なのだろう。



 このレコードを持っていた。

 坂本龍一の『グラスホッパーズ』があって、彼の曲で最も好きだった。


 
 
 
  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 2023年2月3日
  • 読了時間: 2分

 亡くなった鈴木邦男氏はワーグナーが好きだと言った。

 しかし鈴木氏がクラシック音楽を愛好しているかは不明であった。あくまでもワーグナーが好きだと言ったのは三島由紀夫に合わせていたからだ。


 三島由紀夫はワーグナーが好きだと公言していた。

 自作自演の映画『憂国』では『トリスタンとイゾルデ』が劇中に流れていたし、『潮騒』の「その火を飛び越えて来い」は『ジークフリート』である。


 そういうことで、三島由紀夫の影響を受けたという鈴木氏は合わせていた。

 だから鈴木氏がクラシック音楽とか歌劇とかオーケストラとかに興味があるかどうかは不明である。

 

 鈴木氏は記録映画『ザ・コ―ヴ』の件で他の右派団体と色々あった。

 あれは日本叩きだと反発して上映反対する右派団体と、考えさせられる内容だから上映反対ではなく議論するべきであると主張する鈴木氏とで、対立があった。

 この上映反対は、影響される人が出たらいけないという訳であったが、これに対して鈴木氏は、鵜呑みにして誤った認識を持つと思うのは日本人の判断力を信用していないからであり、日本人をバカにすることになると反論していた。


 映画では最後にデビッドボウイの歌『ヒーローズ』が流れた。

 イルカ猟が動物虐待であると問題しているので、歌詞に「♪イルカのように~」とあるから、ひっかけたのだろう。

 一方、日本には『イルカにのった少年』という歌謡曲がある。それで興味を持った鈴木氏は、ある出版社の会合のあと親睦で飲食してカラオケボックスに行ったさい、あると知ってリクエストしテレビの画面を見ていたのだが、そこに出てきた歌手の城みちるを見て「ほんとうに少年が唄っているのか」と驚いて言い、一緒に来ていた出版社関係の女性から「だってアイドルの歌ですよ」と教えられていた。


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