- 井上靜

- 2024年1月28日
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更新日:2024年2月3日
松竹伸幸なんて人が、なんで注目されるのか。
かつて下里正樹という人が共産党から除名されたさいは、松竹より遥かに有名だったにもかかわらず、ほとんど騒がれなかったのに。
下里は共産党の機関紙『赤旗』の記者として昨年死去した森村誠一の『悪魔の飽食』の取材に協力し、そのあとオウム真理教によるサリン事件を追及することで著書を出したりテレビに出たりと売れていた。
そのあと、共産党の中で対立があり、そのさいの不満を右翼雑誌にぶちまけたため除名されたが、これは知る人ぞ知るという程度である。
この右翼雑誌とは今は無くなった文藝春秋社の『諸君!』であった。
この雑誌には森村も下里も『悪魔の飽食』に絡んで不愉快な思いをさせられていた。 このため森村は文藝春秋社と険悪になったことを語っていた。
それなのに、どうして下里は『諸君!』なんかに出たのか。他に話を聞いてくれる相手が無かったのか。そして森村は一緒に仕事した仲だとしても、下里の件から共産党を選挙で応援することもしなくなったが、何故か。
このあたりが不可解であるという話は、すでにしている。(拙書『朝日新聞…』など。HP参照)

松竹伸幸も同じ文藝春秋社から共産党を非難する本を出して除名された。
前にもここで述べたとおり、文藝春秋社は戦前から日本共産党の「天敵」である。また、なにを言ってもいいけれど、党員をやめてから言うべきだ、という話であることは両者とも同じで、その要素は内容的に下里より松竹の方が強い。党の揉め事に不満ではなく政策を根本から変えろと独自に主張したのだから。
ところが、遥かに有名な下里の除名は騒がれず、無名の松竹は騒がれる。これは結果として騒がれることではなく、もともと騒ぎにするのが目的なのだろう。ただでさえ共産党を攻撃したいところへもって自民党が裏金で大騒ぎだから他に関心を逸らしたいのだ。
だから共産党の対応を批判している人たちは悪意か無知かである。
これに大喜びで便乗しているか、何も解らず扇動されているか、これらのどちらかである。どんな対応をしても、嘘によって悪口にされるのだから、同党の対応が悪いということは言い得ない。
あとは、ここで挙げた前提を知らないか。しかし、知らなくても騒ぎに違和感を持つ人は共産党と関係がない人でさえ指摘しているのだから、気づかないのは鈍感ということだろう。


