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​炬火 Die Fackel 

更新日:1月30日

 フジサンケイの俵孝太郎が死んだ。

 もともとサンケイ新聞の記者だったが、最初は「ミヤケン(共産党代表の宮本顕治)にフリーハンドで会える」を売りにしていたが、その後は変節して反共アジの専門家となった。ちょうど俵萌子と離婚し、いちおう進歩的なスタンスの俵萌子と袂を分かったということになった。

 そして自民党の御用マスコミ人として活動する。



 「なにをしている人なんですか」

 フジテレビに出るようになって耳障りな鼻声で話すようになってからしばらくして後、スタジオで同席十代の女性のタレントに言われていた。そこにテロップが出て「俵孝太郎さんは政治評論家です」と。

 これは若い人が知らなかったというだけでなく、この人は何なのかというのが世間一般の正直なところだろう。テロップも正確には「いちおう政治評論家ということになっている」とすべきである。御用マスコミ人という肩書は無いから。

 

 朝日新聞の悪口も執拗だった。

 やはり統一協会と同じスタンスである。御用マスコミ人が朝日新聞の悪口を言うと、必ず統一協会の立ち位置からのものである。当時まだ朝日新聞にいた筑紫哲也に、お門違いの非難を浴びせたこともあった。それにより俵孝太郎は、ある月刊誌上で「自民党の御用が何を言っているのか」とこき下ろされていた。他は片っ端から批判しておいて自民党だけ特別というも同然だから、これでは政権与党にすり寄って悪口を言って金にしているということになる。

 このあたりは拙書『朝日新聞…』(ホームページ参照)で既に述べているから読んで欲しい。  


 そんな俵孝太郎が死んだのは、フジテレビのクライシスと時期が一致している。

 お先に行って待っている、という形になったわけだ。 

  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 1月27日
  • 読了時間: 3分

更新日:1月27日

 フジテレビが経営で大打撃らしい。

 もとは芸能人の性暴力の問題だった。その前から芸能界の性暴力体質が露呈して海外メディアでも取り上げられるほど問題になっていたが、そこへ具体的にベテラン芸能人の名が挙がって週刊誌に騒がれた。

 ところが、そこへフジテレビの局員が関与していた疑惑があって、さらにフジテレビ内では芸能人やアナウンサーの女性に対する性暴力が常態化しているらしく、しかも女性を騙して取引関係のある人たちに襲わせることがシステムになっているも同然だったとまで言われた。

 この企業ぐるみの犯罪体質が、ここ数十年に確立していたらしいということで、スポンサーの企業が印象悪化を恐れてフジテレビから宣伝を引き上げ、すでに支払っていた料金の返還を求める動きまで出てきた。これでは経営破綻や倒産もありうると指摘されている。


 フジテレビ社員の子供が学校でいじめられる危惧もある。

 すでにいじめられているとも言われている。しかし、どうして親の勤務先が学校で知られているのか。親の仕事は、ただ「会社員」だけのはずだ。他は「公務員」とか「自営業」など、とにかく種類だけで具体名は言わないものだ。

 おそらく、子供自身が言ったのではないか。それも自慢して。ちょうど『ドラえもん』でスネ夫がやっているように、親がフジテレビに務めているからコネで芸能人にサインしてもらったとか言って。「SMAPのサインだぞ」「中居正広に会ったこともあるんだぜ」「パパはフジテレビに勤めているからね」

 こうなると、ほんらい親の勤務先で不祥事があろうと子供は関係ないけれど、自慢していたら、すかさずいじめられるネタになるだろう。



 だからテレビ局はウザイ存在と言う人たちが昔から結構いる。

 そしてどの局も同じだと言われるが、しかしフジテレビの場合その特徴が嫌で、だから真っ先に潰れてくれたら嬉しいということになるのだ。ドラマとかアイドルとかフジテレビのやることに辟易してきたので。

 それらフジテレビがやってきたことは、強引な盛り上げ方であったが一応は成功したような部分があったので、他のテレビ局が影響されることがあり、それで増々の反感を買っていた。そこで大不祥事があってフジテレビ存続の危機とまでなったから、やっとフジテレビのしてきたことが終わってくれると、明らかに歓迎されている。


 ところで、性暴力の芸能人と関わった人たちの対応に空々しいと批判が出た。

 それは脚本家など仕事で関わった人たちのことで、性暴力の芸能人について「まさか、そんなことをする人だとは思わなかった」と言う。ほんとうだろうか、空々しい、とい

 そして、それを知っていたか否かとは別に、騒がれたらそんなふうに言い出す人たちは他のことでも、みんな小狡いことをしているという告発があったものだ。

 つまり、知らずに付き合っていたということにしたいらしいけれど、ある部分では同類項ということである。

 やはりハリウッド映画の有名な製作者が性暴力で刑務所に行ったが、そのさいも有名な俳優ら仕事で関わった人たちが「まさか、そんなことする人だとは思わなかった」と言っていた。そして、ほんとうかねと疑問を呈されていた。

 これはフジテレビの一件にも言えることだ。

 

  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 1月18日
  • 読了時間: 2分

 フジテレビが記者会見で馴れ合い。

 今、問題となっているフジテレビは、記者会見で記者会所属の記者だけにして他は締め出すという。会場の場が狭いからだという無茶苦茶な話で、それなら広い会場に変えるか抽選にでもするものだ。それを記者会所属だけというのは馴れ合いのためとしか言いようが無い。

 しょせんはフジサンケイということかもしれない。


 しかし馴れ合いということは他のメディアも同罪である。

 こんなことに対しては、出席できなかった人たちは猛抗議し、出席させてもらえる人たちも一緒に抗議するものだろう。そして妥協点が全くなければ皆でボイコットしてもいいはずだ。

 どうして、それをしないのか。それはマスメディアに勤務している人たちが特権階級意識だからだ。やはり、大手の会社に勤務しているからこそ特別に情報源に接することができると思っているのだ。


 つまり特権に酔いしれているのだ。

 そんなことで得られた情報に、大した意義はないはずなのだが、そこまでの問題意識は持っていまい。個人的に情報源に迫ったとでもいうならともかく、大手メディア企業に在籍しているから馴れ合いの中に参加できて話を聴くことができるというのでは、もはや取材したことにならないし、そんなことばかりしているのでは記者ではない。

 



 フジテレビよ恥を知れと言った人がいる。

 他のメディアも同罪だが、それにしてもフジテレビのやっていることは露骨である。かなり昔から言われてはいた。他のテレビも似たようなものだが、そこでもフジテレビの閉鎖性は他よりひどいということを。

 それに、テレビの報道など報道とは言えないと昔から指摘されてもいたが、その中でも特にフジテレビは、考えずに見ていても他と違って報道らしさが皆無だと言われていた。ただ、担当者にもよると言われていて、それはかつて自分でも取材を受けたさい個人差の大きさを直接に見ている。

 それが続いて、ついに綻びとか漏れとかの状態になり、いまさら慌てているのが、この状態ではないだろうか。

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