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​炬火 Die Fackel 

  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 3月19日
  • 読了時間: 2分

 辺野古の埋め立て工事に抗議するカヌーの一つが、四年前、海保のゴムボートにぶつけられた。

 これが原因で、乗っていた男性が全治一か月の負傷をしたという国家賠償請求訴訟が起こされていた。この判決が今月の11日にあった。

 那覇地裁の片瀬亨裁判長は、国側の抗弁を全面的に認め、男性の訴えを棄却した。


 この海保の行為は「軽い接触」という判決であった。

 そのうえで、負傷との因果関係が認められないと言のだから、不可解であり杜撰な判決である。また、国の代理人の弁護士は無表情でロボットみたいだと言われていた。

 もちろん、国の責任を裁判で認めさせるのは至難の業である。もともと裁判はスポーツの八百長より悪質だが、それでも勝とうとして挑むのだから。

 


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 もともと海保の「海猿」の暴力体質は昔から有名である。

 これは話として聞いていたが、実際に行って直に見たら、聞いていた以上だった。そんな国営暴力団を美化する漫画および映画化は、ネトウヨから支持されていた。つまり権勢に媚びて弱い物が好きな人たちに愛好されているということだ。

 あとは『島耕作』の「反対している人は報酬をもらっている」というデマ工作が問題になったように、最近の漫画家たちは権勢に媚びて弱い物が好きな人たちに向けて描いており、そういう漫画家は自らもネトウヨ体質であるから、権力の側についていれば嘘ついても大丈夫ということで平気でいるのだ。

 実際に、権力に擦り寄る裁判官がいるのだから心強いはずだ。


 つまり、みんな解っていてやっている確信犯なのだ。

 そんな連中が大きな態度でいられる社会を放置しておいては駄目だ。だから地道な努力の一つとして訴訟する人もいる。

 しょうもない漫画ばかりだから漫画雑誌の発行部数は減っているなど、明るい判断材料はある。

 
 
 
  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 3月18日
  • 読了時間: 2分

 有吉佐和子が注目されている。

 これはテレビで取り上げられて思い出したとか初めて知ったとかの人たちが興味を持ったとのことだ。それで図書館で借りようと思った人たちが、既に貸出中で、中には予約で何人待ちという本もあった。


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 かつて曾野綾子が、有吉佐和子に続く女性の作家になるかと注目された。

 しかし、幼稚園から大学まで聖心のお嬢様が文学賞の候補になったという話題だけだった。筒井康隆の『大いなる助走』(『文学賞殺人事件』)には、これを茶化した挿話があった。

 それで、話題作を連発する有吉佐和子に対して、ちっとも注目されない曾野綾子はノイローゼとなり、そこから再び注目されるために権勢に媚びて弱い物の商売を始めたと言われている。


 後に筒井康隆は『文学部只野教授』で曾野綾子に触れていた。

 あんな商売だが上手くいって曾野綾子が売れているため、夫の三浦朱門も話題になることがあるだけで、夫も作家とはいえ作品は注目されてない、ということだった。

 よく、結婚相手を見れば解ると言われるが、有吉佐和子の夫は神彰で、曾野綾子の夫の三浦朱門とは大違いの大物だった。

 

 訃報のためか図書館に曾野綾子のコーナーがある。

 そこで婆様たちが借りていくのを何度も目撃した。これは、有名な人だから偉いので差別発言も正当化されると思う単純な発想によっている。これだから杉田水脈が国会議員に返り咲きたがるのだろう。

 これは熱心なクリスチャンの女性がよく言うことだが、三浦綾子の小説は読めばクリスチャンとして感動するけれど、曾野綾子の小説を読んでもクリスチャンとして感動しないどころか到底クリスチャンの書いたものではない。笑ってしまうが、実際にそうだろう。

 

 
 
 
  • 執筆者の写真: 井上靜
    井上靜
  • 3月17日
  • 読了時間: 2分

 3月11日のNHK特集を見て腹が立ったと言う人たちがいた。

 あるジャーナリストは、その番組が震災について「命の大切さ」だの「絆」だのと情緒的なことを語り、原発事故については「廃炉」の問題に少し振れただけだったと指摘し、風化させようとしている意図があるとしか思えない番組だったと、憤っていた。

 その前にNHKは、ロシアについての特番で、店には商品が豊富で国民の生活は豊かだという事実を取り上げながら、それに引き換え日本国民の生活惨状という話にはならず、ロシア国民の殆どがプーチン大統領を支持しているという当たり前のことを提示しながら、それは情報が規制され報道が仕向けているためだと悪く言っていた。日本国民の生活が惨めになっている原因の政治について隠蔽しているマスメディアの最たるNHKが、よくも言ったものである。


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 チェルノブイリ原発事故の当時、先日死んだ曾野綾子がNHKに出ていた。

 そして、チェルノブイリ原発事故の犠牲者より妊娠中絶の方が多いという狂信的な発言をしていた。昔からカトリック教会の妊娠中絶反対は極端すぎてエホバの証人の輸血禁忌より遥かに大きな批判を受けてきたが、そこへ自称カトリック信者で幼稚園から大学まで聖心のお嬢様というだけが売りだった物書きが、公共放送に出てきて一部の宗教団体の教義を語るだけでも不適切である。

 また曾野綾子は文学賞は受けておらず受賞したのは正論大賞ということで、まさに権勢に媚びて弱い物いじめを商売にしているマスコミ人だが、原子力業界から金を貰って発言していることでも知られているから、買収されて一部に偏った発言をしているも同然であった。

 つまり二重に公共放送として相応しくない人選と発言であった。


 曾野綾子のことは極端に異常だ。

 だが、そんな番組まで放送しているのだから、他でも原発の問題では同じ姿勢であり、ただ曾野綾子に比して異常性が低いだけであった。

 他にも自然環境破壊の問題で、森林伐採で材木業者とつるんだ役人を出演させて一方的な発言とともに保護運動をしている人たちを情緒的だとにやけ顔で言わせるなどの侮辱したり、外部から圧力がかかったにしても酷すぎる番組を連発していた。

 昔からNHKは、こんな調子だった。今始まったことではない。

 
 
 
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